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令和2年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2020-12-03
令和2年第4回定例会(第3日目) 名簿 開催日: 2020-12-03

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  1. 山武市議会 2020-12-03
    令和2年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2020-12-03


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(大川義男君) おはようございます。ただいまの出席議員は17名です。定足数に達しておりますので、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(大川義男君) 日程第1 一般質問を行います。  はじめに、さんむ21、萩原善和議員の個人質問を許します。  萩原議員、御登壇願います。  萩原議員。 3 ◯18番(萩原善和君) 議席番号18番、さんむ21、萩原です。議長のお許しをいただきましたので、これから一般質問を行います。  まずは、改めまして、おはようございます。  最近、コロナウイルスの第3波というようなことで、山武市でも25名の方が感染をし、いまだに療養をしている方もおられると思います。そういう中、まだ、幸いにして、山武市ではクラスターというものが出ませんけれども、もし、こども園、学校、また高齢者施設等々で、そういうことも起きないとも限りませんので、そういうことも含めて、その対策会議のほうで、よく御検討をし、大きな問題にならない、早い段階で手が打てるようにしていっていただきたいと思います。  それでは、通告に従いまして、質問をいたします。  最初に、人口減について質問をいたします。  合併時と直近の人口、世帯数はどのようになっていますか。また、1年間で生まれる子どもの人数と亡くなられる方の人数はどれくらいですか。まず、最初にこの質問をいたします。 4 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 5 ◯市民部長(田上和弘君) はじめに、合併時の人口ですが、6万125人でした。また、世帯数は2万997世帯でした。  直近3年の状況ですと、平成30年4月1日の人口は5万2,386人で、前の年より790人減少し、世帯数は2万2,238世帯で、前の年より92世帯増加でした。  平成31年4月1日は、人口5万1,625人、761人の減、世帯数2万2,294世帯、56世帯の増。  令和2年4月1日は、人口5万905人、720人の減で、世帯数2万2,413世帯、119世帯の増となっています。
     また、令和元年度の出生者数は217人で、死亡者数は721人でした。 6 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 7 ◯18番(萩原善和君) 今、部長のほうから御報告がありましたけれども、人口は減少はしていますが、世帯数が増加している理由は何でしょうか。 8 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 9 ◯市民部長(田上和弘君) 世帯数が増えている理由といたしましては、一つには、昨年度、世帯を分離する届出が144件ありましたが、一方で、世帯を一緒にする世帯合併は24件ということで、結果、既存の世帯の異動で、120世帯が増加しております。  また、もう一つには、外国人の世帯が、1年間で145世帯増加しております。  このようなことから、人口の減少に伴い、世帯数も減少しているものの、核家族化や世帯分離の影響のほか、外国人世帯の増加などによりまして、結果的に増えているものと考えております。 10 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 11 ◯18番(萩原善和君) 市長が就任して2年半が経過しましたが、これまでの人口減少対策に対する取組と成果について、市長にお伺いします。 12 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 13 ◯市長(松下浩明君) 萩原善和議員から、人口減対策について御質問をいただきました。市長が就任して、2年半が経過したが、これまでの人口減対策の取組と成果についてということでございます。  市長就任以来、全ての取組を人口減少対策少子化対策につなげていくということで、第2次山武市総合計画も17の重点分野を設定し、人口減対策を最優先に取り組んでまいりました。  海水浴場の国際環境基準であるブルーフラッグの認証取得、企業立地促進条例の制定、結婚新生活支援制度、三世代同居等支援制度の導入、ゼロカーボンシティの宣言など、人口減少対策につながる取組を実施してまいりました。  人口減少は少子化、少子高齢化に起因する国全体の問題と考えておりまして、都市部を除く県内他市町などの状況を見ても、山武市の人口が極端に減少しているわけではないと思います。  人口減少対策は、短期間では、成果を上げることは、なかなか難しいと考えております。将来の山武市のため、市民一人一人が誇りを持って住み続けたいと思うまちを築くことが、人口減少対策につながると思っておりますので、地道に取り組んでまいりたいと考えております。 14 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 15 ◯18番(萩原善和君) 今まで、全ての政策を人口減対策に向けてきたという市長の御答弁もありましたけれども、もし、市が取り組んでいる人口減対策をしていなかった場合、人口がどうなっていたのかということは、想像になってしまうんですか。ある程度、この数は出せるんですか。お願いいたします。 16 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 17 ◯総務部長(石橋和記君) 第1期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標の一つに、地域の魅力と誇りの創生という取組がございます。その中の数値目標といたしまして、転入者と転出者の合計数、これは転入・転出者数でございますけれども、こちらに数値目標を設定しておりまして、子育て支援を充実させることで、転入を図る取組を行ってまいりました。  国立社会保障人口問題研究所、いわゆる社人研という国の出先機関では、国全体の将来人口の推計を行っておりまして、その推計では、山武市の令和元年度の転入・転出者数はマイナス300人で推計をされておりました。  山武市の令和元年度実績はマイナス247人でありまして、社会増減については、社人研の推計を若干下回っているという状況でございます。 18 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 19 ◯18番(萩原善和君) 今年の第1回の定例会でも、人口減に対する質問をさせていただきました。こども園のゼロ歳児からの無料化等々の質問もさせていただいたんですけれども、なかなかその辺は難しいというような御回答がありました。私もそうだなと、先生の確保、こども園の今の現状より、もう少し改修をしなければしようがない、様々な問題が起きてくるというようなことでした。  そこで、今後の方向性について、市として、どのようなことをやっていくのか、新たに、どのようなことを考えているのかということをお聞きしたいと思うんです。  なぜかと申しますと、昨日も出ましたけれども、民間の調査ですが、魅力度であったり、認知度であったり、様々な指数が、山武市は大変低いです。魅力度は最下位で、私は、個人的には、最下位でよかったなと、これが、下から2番目、3番目では、このような取り上げ方はされなかっただろうと思っております。  市長のところに、わざわざ日本テレビが取材に来るようなことを、私もニュースで見ました。その中で、市民の方にインタビューしたら、「さんぶし」というような御回答もされた方がおりました。  これは、市民もそうでしょうし、職員も、また、議員もそうですけれども、もう15年経って、まだ「さんぶし」というような言葉が聞かれます。私も字だけ見せられれば、きっと「さんぶし」というような回答をしてしまうかもしれませんけれども、この「山武市(さんむし)」という名前を、まず、我々が率先して、市民に伝え、市民の方々も、今、私の住んでいるところは、「山武市(さんむし)」なんだ、「さんぶし」ではないんだということを認識してもらわなければ、しようがないかなと思っております。  そういうことも含めまして、今後の方向性について、何かあれば、お願いいたします。 20 ◯議長(大川義男君) 市長。 21 ◯市長(松下浩明君) ありがとうございます。先ほど、答弁をさせていただいたとおり、今のところは、全ての取組を、人口減対策、そして少子化対策につなげるということで、将来、市民一人一人が、誇りを持って、住み続けたいと思うことを築くということが、大事であるというように、先ほど答弁したことと同じでございます。  また、その中から、今、議員のほうからも、日テレの話をいただきましたけれども、子育て中の市民の方から、高校生までの医療費助成の制度、また、英語検定の補助など、大変助かったというようなことで、それを話したところ、他市の方が非常に羨ましがったということなど、やはり、そういうようなお話もあります。  ということで、山武市とすると、いろいろな取組をやっていまして、全てをというわけにはいきませんけれども、そこで、その場に当たっている方々は、非常に住みよいまちだということで、山武市で子育てができてよかったと言ってくれる方もいるということでございます。  全てというわけにはいかないかもしれませんが、今までの取組も含めまして、引き続き、子育て政策に重点的に取り組んでいってみたいと、今のところは考えております。 22 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 23 ◯18番(萩原善和君) 市長、私も、やはり、全ての政策を人口減に持っていくということは、ずっと続けていっていただきたいと思います。また、その中で、今、市長からのお言葉があったとおりに、やはり、何か山武市に特化した政策、山武市は子育てでは、近隣には負けないんだよというようなことをしたり、また、市長に別のお考えがあれば、それを推し進めていっていただきたいとも思っております。  前にもお話ししましたけれども、山武市は、子育てが本当に充実しています。部長にも言いましたけれども、こども園の充実も含めて、これだけやっているところは、近隣でも、本当になかなかないと思います。小学校、中学校、みんな、もうパソコン、これからは、タブレットになるんでしょうけれども、皆さん、ほとんどの方ができますよね。なかなか、少ないと思っております。  なぜ、こんなにすばらしいことをしている山武市が、皆さんに、あまり認めてもらえず、とにかく、何でPRが下手なんですか。その辺はどう思われますか。 24 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 25 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在、市におきましては、子育て支援策としまして、こども園化の推進、高校生までの医療費の無償化、相談窓口の充実等と、子育て世帯の支援の充実を推進してまいりました。これらの支援策については、ホームページや広報紙を通じ、周知を図っているところでございます。  また、本年2月からは、子育てに必要な情報を一目でチェックでき、最適な予防接種スケジュールの提案や、市のイベント及び子育て情報などをスマートフォンから手軽に受け取ることができる、便利な「子育てアプリさんむの子」の配信を開始したところでございます。  このアプリについては、市内医療機関子育て支援施設等QRコードつきのポスターの掲示や、パンフレットの配置をするほか、母子手帳発行時に、子育て世代包括支援センター(はぴねす)において、アプリの紹介をするなど、周知を図っているところでございます。  本年10月末現在の登録者数ですが、210件と、まだまだ少ない状況でございます。多くの方に活用していただけるよう、11月からは、子育て支援課の郵送用封筒にQRコードつきの案内シールを貼るなどし、周知を図っております。今後も、ホームページの充実と併せ、あらゆる機会を通じ、市内外に周知を図ってまいりたいと考えております。 26 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 27 ◯18番(萩原善和君) これは、少し提案にもなるんですけれども、市長が先ほど言いました、本須賀海岸ブルーラックを取得したというお話がありましたが、本須賀海岸も、看板が、ただの本須賀海岸ですよね。今、ウォーターガーデンも、蓮沼ウォーターガーデンですよね。  全てとは言いませんけれども、その前に、山武市本須賀海岸、山武市ウォーターガーデン、山武市何々というように、前に山武というものをつけたらいかがですか。それほど、全部にお金をかけて、変えろということではなく、徐々に古くなったものから、順次、そのように変えていくと。  私、これは確かではないんですけど、今回できる診療所がありますよね。あれは、名前が「さんむ」ではないですよね。「さんぶ」診療所でしたか。  その辺がちょっとあれなんですけれども、その辺も含めて、どうでしょうか。 28 ◯議長(大川義男君) 市長。 29 ◯市長(松下浩明君) 御提案ありがとうございます。できることから、そういうことも、検討して進めていきたいと思います。診療所は、たしか、さんぶの森診療所ということで、さんぶの森公園の中に診療所もあるということで、さんぶの森診療所ということになっておるようです。 30 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 31 ◯18番(萩原善和君) 確かに3町1村が合併しましたので、各地区の皆さん、誇りがあって、名前は残したいんだよと、公園にしたって、さんぶの森公園だよと、「さんぶ」だよということもあろうかと思いますけれども、もう15年経ちましたので、「さんむ」の森公園、「さんむ」の森診療所。どうでしょうか。市長は、60年間ずっと「さんぶ」ですから、そうだと思います。これは私の提案だと思って聞いていただいて、できれば、実行していただければというような思いです。  これは、市長からもらったんですけれども、市長の名刺がありますよね。これを職員も含めて、皆さんで、こういうものを、各課、各部、様々なものを作ってみたらどうですか。ちょっとお金がかかるんですけれども、これを山武市の職員の名刺……。これは、当然、議会としても、議員としても、こういう名刺にして、山武市の魅力を、他市、他県に発信していくべきだと思います。  この名刺について、こんなに長くなくてもいいと思うんですけれども、2枚くらい削ってもいいと思うんですが、これから、議会も含め、職員、皆さんで、この名刺に変えていったら、どうなんでしょうか。薄いものを使うところはあろうかと思いますので、両方持つということも大変かもしれないですけれども、こういう名刺に変えていったら、どうでしょうか。 32 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 33 ◯総務部長(石橋和記君) 今、議員から市長の名刺を御提示いただきましたけれども、近年、やはり、どうしても、他の自治体でも、そういった名刺を使っているところも出てきております。  また、私たちの名刺もゆるキャラを入れてありますけれども、ゆるキャラを示したような名刺も出てきております。  議員のお話があったとおり、用途によって使い分けるようになってくると思いますけれども、そのような名刺を使うということも、知名度向上のためには必要と思いますので、検討させていただきたいと思います。 34 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 35 ◯18番(萩原善和君) ただいま言いましたとおり、議長、議会のほうも、執行部に言うだけではなくて、ぜひ、このような名刺を推進して、皆さん、議員個人も作りましょうと、議長のほうから、声をかけていただければと思います。  人口減に対して、様々、言わせていただきましたけれども、市長が最初に言ったとおり、人口減は、山武市だけの問題ではありませんけれども、近隣を見ますと、年間の減る数が、山武市は突出しているような気もします。いかにそれを抑えて、これも私の心情になってしまいますけれども、6万人で合併して、市ですので、5万人は切りたくないなと、ずっとその思いでいます。  大網白里市は、5万人で、自力で市になりました。それを維持しています。  ですので、山武市も、目標と言ったら、おかしいですけれども、最低限その数は確保して、山武市という名前で頑張っていきたいと思いますので、ぜひお互いに頑張りましょう。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  次は、松尾公民館及び松尾にぎわい処の活用状況についてお伺いします。  最初に、松尾公民館及び松尾にぎわい処の建設の経過についてお願いいたします。 36 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 37 ◯総務部長(石橋和記君) これまで地域の拠点でありました、松尾庁舎を解体・撤去するため、新たに地域のにぎわいやまちづくりの拠点とする施設を検討する必要がございました。  このため、平成23年9月から、松尾地域にぎわい空間創出研究会を中心に議論を進めまして、地域の皆さんの多くの意見を基に、平成24年3月に基本計画の取りまとめをしております。この計画では、地域資源の活用の場、地域コミュニティの場、生き生きと活動する場を整備することといたしました。  このコンセプトを基に、平成25年10月には、公民館、学童保育、飲食、マーケットを配置する施設の基本設計を定めまして、平成26年3月までに、実施設計が完了いたしております。  これによりまして、松尾公民館、松尾学童クラブ及び直売所、軽食コーナーを有しました松尾にぎわい処の複合施設を、平成27年10月に落成をしているところでございます。  以上でございます。 38 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 39 ◯18番(萩原善和君) それでは、最初に、松尾公民館の現在の利用状況についてお伺いいたします。 40 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 41 ◯教育部長(小川宏治君) 松尾公民館の利用状況についてお答えします。  松尾公民館の平成29年度以降の利用状況でお答えさせていただきます。  平成29年度は1万8,587人、令和元年度は2万1,080人でございました。  令和2年度につきましては、新型コロナ感染症防止のため、6月1日まで臨時休館としておりましたことから、10月31日現在で6,966人という状況になっております。 42 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 43 ◯18番(萩原善和君) 松尾公民館の利用状況については、今、あったとおりです。  続いて、松尾にぎわい処の現在の利用状況について伺います。 44 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 45 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  現在、松尾にぎわい処につきましては、教育委員会で、公営塾の自習室として、その一部、直売所であった部分についてお借りして、運営させていただいています。平成30年10月からになります。  その利用状況につきましては、平成28年度は379人、平成29年度は295人、平成30年度は450人、令和元年度は479人という推移になります。  令和2年度につきましては、10月31日現在で、79人という状況でございます。  先ほど申しましたとおり、松尾にぎわい処での利用は、平成30年10月からとなっておりまして、それ以前につきましては、農村環境改善センターの生活研修室において運営をしていたところでございます。  以上です。 46 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 47 ◯18番(萩原善和君) 松尾にぎわい処については、市の商工会から、移転要望があるように聞いておりますが、その点を踏まえ、今後どのように活用していくのかをお伺いをいたします。 48 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 49 ◯総務部長(石橋和記君) 松尾にぎわい処につきましては、松尾地域のにぎわい創出を目的として、設置した施設でございます。これまで、庁内の関係部署で、この目的を達成するための検討を進めてきましたが、具体的な利活用には至っておりません。  今後も、松尾地域のにぎわい創出の観点から検討を進めまして、庁内においても、幅広い活用方法を模索してまいりたいと思います。  なお、こういったことから、市商工会からの要望でございます事務所としての移転につきましては、難しいものと考えております。 50 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 51 ◯18番(萩原善和君) 教育部長、公営塾については、最初の出だしと言ったら、おかしいんですけれども、取っかかりは、松尾高校のSGHから、このような公営塾と変わってきたような気がするんですけれども、聞くところによりますと、松尾高校のSGHをやめたというんですか、何という言葉を使ったらいいのかは分からないんですけれども、現在、松尾高校では、このSGHの代わりに、何かをやっているんでしょうか。 52 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 53 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  議員おっしゃるとおり、公営塾につきましては、松尾高校のSGHの取組の一環として、始めたところでございます。  現在、松尾高校につきましては、SGHの事業年度が終わりましたので、今は、その後の事業としまして、地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)という事業を、文科省のほうに申込みをして、ただ、本採用とならなくて、アソシエイトという形での事業を展開しているというところが、令和2年度からの取組となって、事業を継続してやっているというところでございます。
    54 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 55 ◯18番(萩原善和君) 松尾にぎわい処、今、公営塾はどのような範囲、生徒を集めて、補習授業等々を行っているんですか。これは、松尾地区だけなんですか。大きく、広く山武市全域から来てもらって、やっているんですか。どういう状況なのか、その辺を教えてください。 56 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 57 ◯教育部長(小川宏治君) 公営塾の運営につきましては、地域限定はしておりませんので、市内各地から来ていただいても構わないという取組になっております。  公営塾を自習室として開設しているやり方のほかに、英語検定であったり、数学検定、算数検定であったり、漢字検定などという各検定に対する講座等も開催しております。今現在、そういう取組をやっているところでございます。 58 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 59 ◯18番(萩原善和君) 松尾にぎわい処については、施設の設置条例が定められていますよね。この中の規定が、利活用の妨げになっていないか。必要により、条例の改正または新たな条例を制定する必要もあるのかと思いますけれども、市の考えをお聞かせください。 60 ◯議長(大川義男君) 市長。 61 ◯市長(松下浩明君) 松尾にぎわい処条例がありまして、指定管理者による施設の管理や対象事業等を定めておるということになっております。  このため、利活用を検討する上では、制約する部分がございますので、条例等の改正を含めて、検討したい、検討する必要があると思っております。 62 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 63 ◯18番(萩原善和君) 日本語には大変便利な間借りという言葉があって、今、松尾にぎわい処でやっている公営塾は間借りだというようなことで、公営塾を運営しているということです。  もし続けるのであれば、今後の検討でしょうけれども、条例も改正して、そのような間借りという便利な言葉ではなく、正式に決めていっていただければと思います。  また、松尾にぎわい処については、もう4年間も様々な検討がなされております。そろそろ、我々も含めて、どういう活用ができるのかを検討しなければならない時期は、もう過ぎているのかもしれません。  一番の問題点は、あそこに台所、キッチンという施設があるわけです。それを活用した業者を選ぶのか、あそこをきれいにして、箱という言い方はおかしいかもしれませんけれども、それで募集をするのかという点もあります。今、担当は、企画なんですか。経済環境のほうですか。総務のほうですか。  ぜひ、その点も踏まえて、この名前にあるとおりに、しっかりにぎわい処になっていただけるような方向で、考えていっていただければと思います。  以上で私の質問を終わりにします。ありがとうございます。 64 ◯議長(大川義男君) 以上でさんむ21、萩原善和議員の個人質問を終わります。  次に、さんむ21、能勢秋吉議員の個人質問を許します。  能勢議員、御登壇願います。  能勢議員。 65 ◯14番(能勢秋吉君) 議席番号14番、さんむ21、能勢秋吉です。ただいま、議長のお許しをいただきましたので、山武市政に対して、何点か質問しますので、執行部の明快な答弁をよろしくお願いします。  新型コロナウイルス感染症は、夏以降の第2波が収まらないまま、流行の波がやってきました。第3波が押し寄せています。経済を守りながら、感染を抑えることが非常に厳しい状況と思われます。  新聞報道によれば、東京証券取引所などに上場している地方銀行77社の2020年の9月期中間決算が11月13日に出そろい、読売新聞が集計したところ、約6割の地銀で、最終利益が減益か、赤字となった。金利の低下に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による企業の業績悪化が、地銀経営を苦しめているそうです。  銀行に限らず、全ての業種にも影響が出ています。当然、市税にも影響が出てくるものと思われます。  そこで、市長に、令和3年度の予算編成方針についてお聞きします。 66 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 67 ◯市長(松下浩明君) 能勢秋吉議員の市長の方針について、令和3年度の予算編成に当たり、どのような方針を示したかということで、お答えをさせていただきます。  令和3年度当初予算編成につきましては、国や県の動向を踏まえて、令和2年10月30日付で通達をいたしました。普通交付税の合併算定替特例も5年間の段階的縮減を経て、今年度をもって終了することから、基本的には、歳出の抑制を前提とする予算編成を考えております。  職員に対しましては、事業の優先度や緊急性、そして費用対効果などを検証し、最小限の予算で、最大限の効果が発揮できるよう、指示をしております。  また、新型コロナウイルス感染症拡大の収束が見通せない状況が続いておりまして、令和3年度予算においても、大きな影響が懸念されるところでございます。  新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、国や県から交付金等の動向に留意し、財源の確保を図りながら、必要な対策を打ってまいりたいと考えております。 68 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 69 ◯14番(能勢秋吉君) 市長が、令和3年度に重点的に取組をしている事業は、どのようなものをお考えですか、お聞かせください。 70 ◯議長(大川義男君) 市長。 71 ◯市長(松下浩明君) 令和3年度に重点的に取り組む事業でございますが、これまでに引き続き、第2次総合計画の下、人口減少対策につながる事業を進めてまいります。  新型コロナウイルス感染症の拡大は、いまだ収束が見えない状況が続いておりまして、その影響により、私たちの生活意識や働き方、そして居住環境に対する考え方は、大きく変化をしております。  特に居住環境に対する考え方は、職場に出社せず、自宅等の会社外で働くテレワークの広がりにより、地方への移住を考える人が増えてきております。こうした人々の変化に合わせた新しいアプローチの仕方により、市の情報発信力を高め、移住者の増加につなげていきたいと考えております。  また、これまでと引き続き、妊娠期から子育て期までの専門相談窓口である子育て世代包括支援センター(はぴねす)の事業をはじめとした子育て支援の取組によりまして、人口減少対策を、より一層進めてまいりたいと考えております。  また、併せまして、来夏に予定されております、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会につきましても、市として、大会の成功に貢献したいと考えております。  以上でございます。 72 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 73 ◯14番(能勢秋吉君) 現在、予算編成作業が進められていると思いますが、現時点で、前年度と比較して、予算規模はどうでしょうか。 74 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 75 ◯総務部長(石橋和記君) 令和3年度の当初予算の規模につきましては、現在、予算編成作業中でございますが、現時点の見込みといたしましては、今年度からの継続事業となります、松尾小学校新校舎整備事業ですとか、平成30年度からの継続事業となります、松尾駅周辺排水対策事業、そのほか、国営北総中央土地改良事業など、支出額の多い事業を予定しておりますので、令和2年度当初予算と比較をいたしますと、増額が見込まれているところでございます。 76 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 77 ◯14番(能勢秋吉君) 市長が市民に約束した地域再生まちづくりの展望、8項目があります。前の市長から継続している事業、また総合計画も含んでいると思いますが、令和元年度、台風災害の対応、また、令和2年度、コロナ対策等で、大変御苦労されたことと思いますが、市長就任から3年経過しようとしています。達成度について、自己評価は、どうでしょうか。 78 ◯議長(大川義男君) 市長。 79 ◯市長(松下浩明君) 先ほど萩原議員の質問の中でも、答弁をさせていただいたと思いますが、重なる部分もあります。選挙公約で、8つの宣言ということで、実現に向けて、人口減少対策を軸として、取り組んでまいりました。  国際環境認証のブルーフラッグの取得などがありますが、成果としては、すぐにこれも、現れていません。しかしながら、人口減対策は、成果がすぐに現われるものではないと思っております。  達成度ですが、数値では表現がしづらい部分もございますが、市長に就任して、2年半が経ちましたが、人口を減少させないということは、非常に大事であるということと、この対策に関しては、非常に難しい対策だなということを、今、思っております。  しかしながら、これまでの取組が、将来的にはこの人口減少対策、抑制にもつながるものであると思っております。今後も引き続き、人口減少対策に取り組んでまいりたいと考えております。 80 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 81 ◯14番(能勢秋吉君) 先ほど萩原議員からも出ましたけど、人口減対策については、これは全国的な傾向ですよね。千葉県では、流山市等が増加しておりますけど、増加ということは、とても見込めることではないと思います。現状維持をしっかりお願いいたします。  次に、物件費の見込みについてお聞かせください。 82 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 83 ◯財政課長(宮負裕行君) 物件費の見込みということでございますが、令和3年度予算につきましては、ただいま編成作業中でございますので、令和元年度決算の額でお答えをさせていただきます。  令和元年度の決算における物件費の額は、31億3,453万5,000円となっております。  物件費は、地方公共団体が支出する消費的性質の経費の総称でございまして、需用費、備品購入費、委託料などが含まれます。  物件費のうち、主なものといたしましては、電気・水道使用料ですとか、清掃委託料、指定管理者委託料などがございます。 84 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 85 ◯14番(能勢秋吉君) 山武市は4町村が合併しています。合併前からの施設が多く残り、また、合併後にも、新たな施設が整備されております。こうした施設を運営していくためには、職員を含め、多額の維持管理費が必要となります。その維持管理費が、市の財政を圧迫するものとも考えられます。  将来的に、どのように取組をしていくのかをお聞かせください。 86 ◯議長(大川義男君) 市長。 87 ◯市長(松下浩明君) 現在、山武市には合併前から継続して使用している施設に加え、合併後に、統廃合により整備した施設もあり、合併していない団体に比べまして、施設が多い状況となっております。  これは、議員指摘のとおり、予算総額に対しまして、施設の維持管理費の占める割合が多いということでございます。行政経費の硬直化につながる要因の一つというように、考えております。  普通交付税の合併算定替特例も終了いたしまして、今後は歳入の確保が難しくなることが見込まれておりますので、将来的に施設の適正配置を進め、財政負担の軽減を図る必要があると考えておりますので、よろしく御協力お願いいたします。 88 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 89 ◯14番(能勢秋吉君) 合併して、まだ10年ちょっとですから、なかなか大変でしょうけど、将来に向かって、この辺をきっちりやっていただきたいと思います。  次に、令和2年度対比で、合併特例が終了となる地方交付税の見通しはどうでしょうか。 90 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 91 ◯財政課長(宮負裕行君) 令和3年度の地方交付税の見通しでございますが、普通交付税につきましては、合併算定替の特例期間が今年度で終了し、一本算定となりますので、今年度より減少する見込みでございます。また、普通交付税の算定の基礎となります国勢調査人口につきましても、残念ながら、減少することが見込まれますので、その影響による減少も懸念されるところでございます。 92 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 93 ◯14番(能勢秋吉君) 今、財政課長から、人口の数が減るということで、今年度、国勢調査ですよね。まだ、国勢調査の人数は出ないですか。いつ頃、出るんですか。 94 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 95 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、取りまとめをしているところでございますけれども、まだ速報値は出ていない状況でございます。 96 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 97 ◯14番(能勢秋吉君) 合併特例債を起こした分での交付税措置は、どのくらいですか。 98 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 99 ◯財政課長(宮負裕行君) 合併特例債は、合併した市町村が新しいまちづくりに必要な事業に対する財源として、新市建設計画に基づき、借入れすることができる地方債となっておりまして、事業費の95%まで借入れができまして、毎年度、返済する元利償還金の70%が、普通交付税によって措置されることとなっております。  令和2年度の普通交付税の算定におきましては、5億9,796万円が普通交付税において、措置されております。 100 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 101 ◯14番(能勢秋吉君) 市民税の法人、個人及び固定資産税の見通しは、令和2年度対比でどうでしょうか。 102 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 103 ◯市民部長(田上和弘君) 令和3年度当初予算編成における、市税に関する歳入見込みについてです。  はじめに、個人市民税につきましては、所得の種類によって、新型コロナウイルス感染症関係の影響等の大きさは様々でございますけれども、営業所得の大幅な減収見込みの一方、令和元年の台風災害により減収した農業所得の回復を考慮し、全体として、令和2年度当初予算と比べ、1%程度の減収となると見込んでおります。  また、法人市民税につきましては、新型コロナウイルス感染症に関連する徴収猶予制度などもあることから、少なからず影響があるものと考えられますが、納税額の大きな法人の多くは、影響が反映される事業年度の決算がこれからであることから、影響を見込むことがなかなか難しいところであります。  ただし、法人税割の国税化拡大に伴いまして、法人税割の税率が現行の9.7%から6%と大幅に改定されたこともありまして、令和2年度当初予算と比べると、30%以上の減収になると見込んでおります。  固定資産税につきましては、令和3年度分に限り、新型コロナウイルス感染症の影響により、事業収入の減収した中小企業者等の事業用家屋及び償却資産を対象に、軽減措置が創設されたことや、3年に1度の評価替えによる家屋の減収を合算しまして、令和2年度当初予算と比べると、約0.7%の減収になると見込んでございます。  以上です。 104 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 105 ◯14番(能勢秋吉君) 部長、令和2年度の当初予算の税で見込んでいるものが、56億6,000万円ですよね。今の段階ですと、計算がちょっとしにくいかも分かりませんけど、これから、どのくらい落ちますかね。 106 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 107 ◯市民部長(田上和弘君) 先ほど申したように、法人税が大分減額する見込みでございますので、2億円近くは落ちるかと考えております。 108 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 109 ◯14番(能勢秋吉君) 逆に、固定資産のあれですか、メガソーラーの伸びはありますか。最近、メガソーラーの設置は、前年度から見ると、新しいところは、そんなに見当たりませんけど、その辺はどうですか。 110 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 111 ◯市民部長(田上和弘君) メガソーラーは、今まで、大分影響してきておりますけれども、今回はそれほど見込んではおりません。 112 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 113 ◯14番(能勢秋吉君) 歳入を見込む上で、市税の収納率も大変重要だと思います。収納率を上げるのに、どのように努力しているかをお聞かせください。
    114 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 115 ◯市民部長(田上和弘君) 市税の徴収率を向上させるための取組といたしましては、防災行政無線や広報紙などによりまして、納付のお知らせをして、納期内納付を促してございます。  また、納め忘れのないように、口座振替の加入促進や納税者の利便性の向上のため、電子マネー納付システムの導入を計画しているところでございます。  市税を納期内に納付されない方に対しましては、督促状や催告書等によりまして、納税を促し、納税相談を行うことで、生活状況に応じた納付方法の提案を行い、完納に向け折衝しているところでございます。  しかしながら、それでも納税や相談のない方につきましては、財産調査や所得調査を行いまして、差押えや執行停止などの滞納処分を行っています。  また、税を含めまして、債権管理担当課による債権困難事案の事務移管を債権回収対策担当で受け、滞納処分、民事訴訟の提訴を実施するなど、これらを適切に執行することで、税の公平性及び市税の確保に努めているところでございます。 116 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 117 ◯14番(能勢秋吉君) 税は公平性が原則であり、貴重な財源でありますので、ひとつよろしくお願いいたします。  次に、令和3年度の起債は、どのくらいを見込んでおりますか。 118 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 119 ◯財政課長(宮負裕行君) 令和3年度の起債発行額につきましては、現在、予算編成作業中ではございますが、令和2年度当初予算と比較いたしまして、増額となる見込みでございます。 120 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 121 ◯14番(能勢秋吉君) 起債を予定する事業等をお聞かせください。 122 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 123 ◯財政課長(宮負裕行君) 起債を予定している主な事業といたしましては、今年度からの継続事業となる、松尾小学校新校舎整備事業や、平成30年度からの継続事業となります、松尾駅周辺排水対策事業、そのほか国営北総中央土地改良事業などがございます。 124 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 125 ◯14番(能勢秋吉君) そうしますと、令和3年度末で、起債の残高は、どのくらいになりますか。 126 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 127 ◯財政課長(宮負裕行君) 令和3年度末の地方債残高の見込額は、こちらも予算編成作業中でございますので、現時点での試算という形にはなりますけれども、一般会計で約236億円となる見込みでございます。 128 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 129 ◯14番(能勢秋吉君) 起債は、言うまでもなく、借金です。その状況を示す指標に、公債費負担比率があります。この公債費負担比率は、一般的には15%が警戒ライン、20%が危険ラインとされています。  そこで、本市の状況はどうですか。どのくらいですか。お聞かせください。 130 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 131 ◯財政課長(宮負裕行君) 山武市の平成30年度決算における公債費負担比率は15%となっております。  近隣の団体及び他の合併団体と比較してみますと、東金市が9.7%、大網白里市が10.8%、匝瑳市が14.3%、旭市が14.4%となっておりまして、山武市は、高い数値となっている状況でございます。  また、山武市の平成30年度から過去5年間を見てみますと、平成29年度を除きまして、他の年度は、15%以上の数値となっている状況でございます。  公債費負担比率は財政運営の弾力性をはかる指標の一つで、一般的には、15%を超えると、警戒ラインとされておりますので、数値の動きも注視しながら、今後の財政運営に当たってまいりたいと考えております。 132 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 133 ◯14番(能勢秋吉君) 起債の残高が、予算と大体同額くらいの自治体はありますよね。  千葉県は、起債残高が3兆円と言っていますから、やはり予算規模の倍ですよね。それでも、自治体は運営できるということで、そのように理解してよろしいですかね。 134 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 135 ◯財政課長(宮負裕行君) 今、議員から千葉県の例を出していただいたんですが、市町村と県では、状況が異なる点もございまして、千葉県の起債残高は、かなりの部分が、臨時財政対策債で占められてございます。あれは、後年度、100%、普通交付税で、その元利償還金の部分が措置されることとなっておりますので、その部分は、市町村と違うような部分もございます。  近隣の団体でございますと、議員の御指摘もありましたけれども、大体、予算規模ぐらいの起債残高を抱えているようなところは、傾向としては見てとれると考えてございます。 136 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 137 ◯14番(能勢秋吉君) 次に、財政調整基金の繰入額は、どのくらいの見込みになりますか。 138 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 139 ◯総務部長(石橋和記君) 財政調整基金の繰入れの見込みでございます。  令和3年度当初予算におけます繰入額につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による市税等の収入の減少ですとか、また、合併算定替の特例期間終了によります、普通交付税の減少などの要因がございますので、令和2年度よりも多い繰入額となることが、懸念をされております。これにつきましては、極力抑えることができるように、現在、予算編成に取り組んでおります。 140 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 141 ◯14番(能勢秋吉君) 一般的に、財政調整基金は、標準規模財政の10%から20%と言われていますが、本市の財政調整基金は、どのくらいが適当と思われますか。 142 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 143 ◯財政課長(宮負裕行君) 財政調整基金の規模につきましては、地方公共団体の一般財源の標準的な大きさを示します、標準財政規模の2割程度が適当と考えているところでございます。  山武市で申しますと、標準財政規模が約140億円でございますので、その2割になります、約28億円程度が適当であると考えております。 144 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 145 ◯14番(能勢秋吉君) 前にも、質問の中で話したことがありますけど、山武市から東金市、大網白里市、匝瑳市、旭市、香取市、富里市、八街市、茂原市で比較すると、正直、山武市が、一番、財政調整基金はありますよね。これは目的と一般の分をトータルした額なんですけど、合併した香取市、旭市もあります。  そうしますと、山武市は、今、財政課長が申した140億円くらいが適当ということですか。額でいうと、目的と一般を混ぜて、どのくらいが適当と理解してよろしいですか。 146 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 147 ◯総務部長(石橋和記君) 財政調整基金の適正の規模と言われている数値でございますけれども、いわゆる標準財政規模140億円の2割程度、約28億円程度と言われている数字が適正と……。基本的な決まりの数字はないんですけれども、ほぼ適正と言われている数字は、28億円程度ということでございます。 148 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 149 ◯14番(能勢秋吉君) 以前、説明のあった長期財政計画では、財政調整基金の令和元年度末現在高が57億5,600万円、8年後の令和9年度末は27億3,600万円を見込んでいますという説明があったと思います。この状況はどうでしょうか。 150 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 151 ◯総務部長(石橋和記君) 議員からお話のありました数値は、恐らく、長期財政計画の数字だと思います。  長期財政計画におけます財政調整基金の状況でございますけれども、平成30年度末の現在高は、たしか58億円ほどございましたが、令和3年度末には、56億円となりまして、令和4年度以降、取崩しのペースが加速をいたしまして、令和9年度末には27億円と、6年間で29億円が減少すると、推計をいたしております。  これは、市の歳入の大半を占め、なおかつ一般財源に充てられる市税、また地方交付税の人口減による減少傾向が見込まれ、その減少分を財政調整基金の繰入れで賄わざるを得ないというような状況によるものでございます。  長期財政計画では、このような推計となっておりますが、現実は、より厳しい状況となっておりまして、財政調整基金の現在高の実績につきましては、令和元年度末時点で53億円と、台風被害によります対応もございまして、計画値を5億円、既に下回っている状況となっております。  また、新型コロナウイルス感染対策の影響によります景気後退など、突発的な状況変化は、計画では見込んでございませんので、このままでは、財政調整基金は、計画以上のペースで減っていくことは、避けられない状況にあると考えております。  このような状況でございますので、財政調整基金があるうちに、限られた財源に見合った適正な歳出規模となりますように、歳出抑制にしっかりと取り組んでいかなければならないと考えております。 152 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 153 ◯14番(能勢秋吉君) 最小限の経費で、最大の効果を上げることが鉄則だと思いますので、その辺、ひとつよろしくお願いいたします。  次に、令和3年度における、コロナウイルス感染症対策について、現時点での対策事業等をお聞かせください。 154 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 155 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 令和3年度のコロナ対策については、現在、予算編成の中で、検討を進めているところでございます。  また、国や県においても、現在、予算編成作業をしておりますので、市といたしましても、引き続き、その動向を注視しながら、コロナ対策の検討を進めてまいりたいと考えております。 156 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 157 ◯14番(能勢秋吉君) コロナウイルス対策については、厚生省のホームページ、山武市のホームページでもよく載っております。11月24日の市長の警告を、昨晩、私も見ました。しかしながら、ネットを見ない年配の方も多いですよね。ネット見るということは、いつもインターネットに載せてありますということなんですけど、少しその辺も考えて、対策については、市民によくPRしていただきたいと思います。ひとつよろしくお願いいたします。  学校等でクラスターが出た場合、あるいは、また、それ以前で、ある自治体では、加湿器を各教室に設置する。今回の補正予算で始めるところもあるようですけど、教育委員会として、教育長、その辺はどのようにお考えですか。 158 ◯議長(大川義男君) 教育長、御登壇願います。 159 ◯教育長(嘉瀬尚男君) それでは、加湿器についてでございますが、まず、感染症予防対策としましては、従来から言われておりますように、3密をしっかりと避けること、マスクの着用、換気をしっかり取ることと消毒の作業をやっていくということで進めております。  その中で、加湿器でございますが、これにつきましては、従来からインフルエンザ対策として購入している学校、今回の感染症対策として、各学校から要望が上がっている中で、普通教室に準備している学校等がございます。  現状でいきますと、17校ある学校のうち、11校の各普通教室には加湿器がございます。残り6校につきましては、今までのところ、各学校からの要望等もない状況ですが、これから先、また、インフルエンザ対策等にも有効なものでございますので、学校側と協議、検討していく中で、必要であれば、この準備も進めていかなければいけないと考えているところでございます。 160 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 161 ◯14番(能勢秋吉君) 山武市の未来を担う子どもたちですから、その辺、ひとつよろしくお願いいたします。  また、クラスター等が、各施設、高齢者施設や学校あるいはこども園、その辺で出た場合のマニュアルはできているんですか。 162 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 163 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) こども園等については、コロナ対策緊急対応のマニュアル等は、もう設置しているところでございます。 164 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 165 ◯14番(能勢秋吉君) 先ほども萩原議員から出ましたけど、今、山武市の感染者は、2日現在で、25人です。人口対比でいきますと、約2,000人に1人が感染しています。徹底した予防対策が必要と思います。ひとつ、その辺はよろしくお願いいたします。  最後に、災害対策のソフト面、ハード面の事業予定はどうでしょうか。 166 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 167 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、予算編成中でございますけれども、来年度、令和3年度に予定しております事業について、御説明をさせていただきたいと思います。  まず、ソフト面でございますけれども、災害の多様化への対応は、昨年の一連の風水害から得た教訓を反映させました、『災害時職員初動マニュアル(風水害編)』を策定したこと、また、市の組織の見直しも行われることから、地域防災計画とこれらを整合させる必要があるため、地域防災計画の改定を、来年度から着手する予定としております。  また、本年度、新型コロナウイルス感染症のため中止となっておりました、県との共催による土砂災害防災訓練を、再度、県と調整いたしまして、来年度の実施を予定いたしております。  また、ハード面につきましては、防災行政無線の多重化ということで、来年度末までに、新システムを導入、運用を開始し、市民の皆様により確実な防災情報の提供ができるように整備をしてまいります。 168 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 169 ◯14番(能勢秋吉君) 自然災害はいつ起きるか予想もできません。市民が安心安全に生活できるよう、よろしくお願いいたします。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 170 ◯議長(大川義男君) 以上でさんむ21、能勢秋吉議員の個人質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時20分といたします。              (休憩 午前11時08分)              (再開 午前11時18分) 171 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  市民部長。 172 ◯市民部長(田上和弘君) 先ほどの能勢議員の一般質問に答弁した内容の一部を、訂正させていただきたいと思います。  市民税についてということで、市税全体の増減の見込みについて聞かれた際に、2億円程度と回答したところでございますけれども、たばこ税などの増がございまして、実際には1億4,000万円程度の減を見込んでいるというところでございますので、訂正して、おわびを申し上げます。 173 ◯議長(大川義男君) 次に、さんむ21、石川和久議員の個人質問を許します。  石川議員、御登壇願います。  石川議員。 174 ◯7番(石川和久君) 議席番号7番、会派さんむ21、石川でございます。議長にお許しをいただきましたので、通告に従いまして、質問させていただきます。  令和2年も、残すところ、1か月余りとなりました。私も、昨年、2期目の当選をさせていただき、1年半が経ち、さらに身が引き締まる思いでございます。  今年は新型コロナウイルス感染症が、国内はもとより、世界中で猛威を振るっております。全ての方の生活環境に影響を与えました。山武市においても、市内の行事は、ほぼ中止になり、子どもたちの学校休校、夏休みの短縮、修学旅行が中止になるなど、さらに大きな影響をもたらしております。
     いまだ収束のめどが立たない、この新型コロナウイルス感染症ですが、まだまだ我慢が強いられますが、皆さんで立ち向かい、対策を講じて、1日でも早い収束に向けて、取り組んでまいりましょう。  そのような状況では、最優先に取り組むべき新型コロナウイルス感染症対策でございますけれども、市では、予防対策、経済対策ともに、国や県の動向を注視しながら、バランスよく、適時、的確に取り組まれていると思いますので、今回はコロナ対策の質問はしませんけれども、今後も市民からの声を吸い上げまして、対策について御意見をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、質問に入ります。  地域の課題に対して、解決策や充実した行政サービスを提供していくには、市民の意見や要望に真摯に耳を傾ける姿勢と体制づくりが、まず重要であると考えております。市民からの意見や要望を積極的に伺う体制をまず確立し、市民とともに問題点を共有することにより、市民自治の向上と市民満足度のさらなる向上があると、私は考えております。私も、この一般質問に当たっては、市民の皆様からの御意見、御要望をお聞きしまして、臨んでおります。  市民の意見や要望に真摯に耳を傾ける姿勢は、市長もそうですけれども、選挙に出て、皆さんに選んでいただいている立場の私たち政治家であれば、非常に重要であり、どうすれば、幅広く声を吸い上げられるか、形だけではなく、真の市民自治がどうすれば実現できるのか、行政側として何ができるのか、私たち議員としては、何をするべきなのかと深く考え、必ず通る道であると思っております。  市長も政治家として、長くやられてこられておりますので、いろいろと経験をされてきたことだと思います。  そこで、市長に伺います。市長の政策、8つの提言の中で、市民と行政との協働推進とありますが、市長の市民との協働推進に対するお考えと具体的な取組についてお伺いします。 175 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 176 ◯市長(松下浩明君) 石川和久議員に、市長の政策の中で市民と行政の協働推進とあるが、市長の市民との協働推進に対する考えと具体的な取組ということで、御質問をいただきました。ありがとうございます。  私の市政におきましては、持続的に発展する自治体を目指し、総合計画に掲げております協働と交流のまちづくりを進める上で、まちづくりや公共を市民とともに考え、情報を共有し、相互理解を深め、ともに自治を進めていくことを念頭に置き、市民目線の行政を進めていきたいと考えるところでございます。  また、具体的な取組といたしましては、市民活動のさらなる活性化を推進するため、地域まちづくり協議会等、市民活動団体の皆様への支援及び市民活動施設の利用促進などを進めているところでございます。 177 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 178 ◯7番(石川和久君) ありがとうございました。  現在、市では、電話や直接窓口など、様々な手段を通して、市民の皆さんの意見、提案や要望、質問などを伺っていることと思います。  まず、その一つの取組として、市長への手紙について伺います。  市長の手紙では、事務取扱要綱に沿って、建設的な意見・提案を市政運営に反映させることに取り組んできていると思いますけれども、まず、その状況についてです。令和元年度の件数と部局別の割合についてお伺いします。 179 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 180 ◯総務部長(石橋和記君) 令和元年度におけます、市長への手紙ですとか、メールを合わせまして、137件の御意見をいただいているところでございます。  内容に関しまして、部局別に申し上げますと、総務部関係が64件で、約47%、経済環境部関係が31件で、約23%、都市建設部関係が25件で、約18%、教育部関係が17件で約12%、保健福祉部関係が16件で、約12%、最後に市民部関係が9件で約7%、その他が2件となっております。 181 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 182 ◯総務部長(石橋和記君) 137件ということで、各部局、総務が圧倒的に多いのかなという感じがします。このような建設的と言っていいんですか、提案・要望等が来ていると思いますけれども、そのような中で市への反映状況については、どうなんでしょうか、お伺いいたします。 183 ◯議長(大川義男君) 市長。 184 ◯市長(松下浩明君) 市長への手紙ということの中での御質問でございます。  令和元年度に寄せられました主な内容といたしましては、行政に対する要望等の意見が、多く寄せられております。特に令和元年度におきましては、台風災害によります停電復旧に時間がかかったことなどもあり、災害に関しての内容が多くございました。そのほか、投稿者の方が利用されている道路や、お近くで気づかれた公共物の修繕要望などが寄せられております。  寄せられた意見では、氏名や住所の記載がなく、それが全体のおよそ6割を占めているということが現状でございます。その内容については、確認がとれないため、対応が少し難しいというところもございます。  なお、要望につきましては、担当課に指示をして、内容の精査をして、所要の対応を行っているところでございます。 185 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 186 ◯7番(石川和久君) ありがとうございます。  台風災害などの要望を非常に多くいただいているということで、建設的な提案要望等が、あまりないというような状況であると思います。ぜひ、市民から、建設的な意見、要望を、多くいただけるように、まず努力をしていただきたい。今、年間138件ということですけれども、ぜひ、5,000件などの目標を持って、目指していただきたいと思っております。  もちろん、苦情や無理な要望等が多くなってくると思うんですけれども、市長への手紙は、市民生活に直結した身近な問題などに対しての問題、そして市民ニーズがどうあるべきかを探るために、必要なデータだと思っております。  市民と行政の協働につながる貴重なデータを、要望・提案等の内容別、項目別に、データをしっかり管理・分析して、それを公開し、インターネット等で幅広く受けるような体制をまずつくっていただき、今後の市政運営に反映できるように、また、見直して、努めていただきたいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  区、自治会からの要望等について、令和元年度の要望件数についてお伺いします。 187 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 188 ◯市民部長(田上和弘君) 区長会連合会の令和元年度総会時に、市内全267地区からの要望を取りまとめて、受け付けた際の件数でございますけれども、22件ありました。  なお、令和2年度以降につきましては、要望がしやすいように、直接、担当部で受付・対応をするようにしてございます。 189 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 190 ◯7番(石川和久君) その要望先の部局別の割合についてもお伺いいたします。 191 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 192 ◯市民部長(田上和弘君) 要望件数が多いものは、都市建設部が15件、割合として68%で、主に市道や公園の草刈りなどの維持管理となっております。  そのほか、総務部が3件、14%、市民部が2件、9%、経済環境部と水道課がそれぞれ1件で、5%となっております。 193 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 194 ◯7番(石川和久君) 区、自治会からの要望に対して、市の対応状況についてお伺いいたします。 195 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 196 ◯市民部長(田上和弘君) 区長会連合会がまとめた、各地区からの要望につきましては、市民部から各担当部署へ引き継ぎまして、各部署で要望内容を確認、精査などをした後に、その対応を、市民部で取りまとめて、区長などに、その対応について、書面にて回答をしているところでございます。  また、個別に区長会担当が受け付けた要望につきましても、各担当部に引き継ぎまして、それぞれの部署で、内容を確認、対応しているところでございます。 197 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 198 ◯7番(石川和久君) その対応の中で、未着手と言ってよろしいでしょうか。未着手になっているような要望についての区、自治会への対応についてお伺いしたいと思うんです。よろしくお願いします。 199 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 200 ◯市民部長(田上和弘君) 対応に時間を要する案件につきましては、そのように回答しているところでございますけれども、その後につきましても、それぞれ連絡を取り合いながら、適宜、対応をしているところでございます。 201 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 202 ◯7番(石川和久君) 要望について、5年、6年と、年数が経ち、なかなか着手できない案件も伺っております。理由については、様々あると思いますけれども、大きな問題としては、やはり予算がなかなかつかなかったり、土木関係が多いのかなと思います。  私も財政で運営の質問等をさせていただいている中で、なかなか言えないところもあるんですけれども、大変厳しい財政状況の中で、取り組まれていることは、もちろん分かっております。  しかしながら、やらないというわけにはいかないわけですから、ぜひ、今後の予算配分についても、また、よく考えていただきながら、早期の完了をぜひ目指していただきたいと思います。  また、例えば、数年経っても、まだ時間がかかる案件については、5年なら5年と期限を決めて、再度、現区長等に、今、このような状況ですというような報告をするというような対応も、ぜひ検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  市民、個人からの要望について、様々な受付体制があると思いますけれども、先ほどの市長の手紙もそうです。それ以外の受付体制について、まずお伺いいたします。 203 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 204 ◯総務部長(石橋和記君) 先ほどお知らせしました市長への手紙のほかにも、各個人からの御意見といたしましては、直接、担当課に電話による問合せが多数ございます。  また、市のホームページの中には、市長への手紙のほかにも、各課へのお問合せフォームがございまして、そちらにも、多くの質問、要望等をお寄せいただいております。  ちなみに、その各課へのお問合せメールでございますけれども、直近1年間で、約632件ほど、各課へのお問合せメールは頂いております。 205 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 206 ◯7番(石川和久君) 各問合せを合わせて632件、非常に多いと思われます。特に多いと思われます、都市建設部関係の要望について、まず伺います。  道路の補修やカーブミラー設置、破損などの公共インフラに関する要望件数について、令和元年度の要望件数のうち、個人要望はどれぐらいあったのか、お伺いします。 207 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 208 ◯都市建設部長(小川 陽君) 道路補修につきましては、個人要望というよりも、道路利用者からの破損箇所の通報、連絡として受けてございます。  昨年度は台風等の災害もありまして、1,000件以上の報告を受けておりますが、例年は、重複事案も含めまして、月平均40件、年間約500件程度の通報を受けております。  また、カーブミラーの破損についても、同様に破損箇所の通報として受けまして、昨年度は角度調整も含め、100件以上の報告を受けておりますが、例年、重複事案も含め、月平均5件、年間60件程度の通報を受けております。  道路施設及びカーブミラーの新規要望につきましては、地区要望として提出していただくようにお願いしておりまして、個人要望については、原則、受理はしておりません。 209 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 210 ◯7番(石川和久君) 市民からの道路補修などの要望、報告などについて、電話や直接窓口の対応など、いろいろなケースがあると思いますけれども、メールなどで、現場の写真を添えた形での報告はありますでしょうか。また、御連絡いただいた方への完了報告などを行っているのかどうかをお伺いします。 211 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 212 ◯都市建設部長(小川 陽君) 道路破損などの報告のほとんどは、電話での通報であります。電話のやり取りで現場を特定し、対応をしております。  また、電話で現場の特定が難しい場合は、通報者の連絡先を聞き取りまして、再度連絡するなどして、現場の特定をしております。  直接窓口対応のケースでは、現場写真を添えた形の報告が多く、修繕方法をイメージしながら対応できますので、迅速な処理につながっているものと考えております。  なお、メール等で現場写真が添付された報告は、数件のみで、通報者への完了報告については、求められた場合のみ、対応しております。 213 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 214 ◯7番(石川和久君) ありがとうございます。  次に、市民通報システムについて、このままの流れでお伺いします。  先駆的な取組を行っている自治体では、専用スマートフォンアプリを使用して、市内で発生している様々な公共インフラの不具合の情報を市民から受け付け、専用のウェブで公開することで、まず課題を可視化し、市民と行政、市民同士で課題を共有し、行政が解決すべき課題、市民の力でできるものは、市民の力で解決する課題などに仕分けて、合理的、効果的に解決をしているところもあります。また、その解決に向けた進捗や最終的な対応結果も公表しています。  近年では、自治体でライン公式アカウントを開設し、ラインを通じて、スマートフォン等から、写真などの情報提供をいただき、市の管理する道路、公園の破損情報を、ラインのチャット上で、簡単に通報可能なシステムを取り入れている自治体も増えてきております。予算的にもかかりませんし、通報だけではなく、登録することで、利用者の欲しい情報が受信できるような取組をされております。  先ほどの御答弁では、都市建設部関係の個人からの報告では、電話での通報がほとんどということですけれども、場所の特定などにも、時間を要するとのことでした。  また、現場の写真を添えた報告は非常に便利であり、迅速な対応につながっているといただいております。  このような通報システムを導入することで、市民からの報告を受けた際に、さらに業務の効率化が図れるのではないでしょうか。  市でも導入をしてみたらどうでしょうか、お伺いします。 215 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 216 ◯総務部長(石橋和記君) 議員からの提案ありがとうございます。  例えば、道路ですとか、そういった通報につきましては、職員によるパトロールですとか、職員が通勤途中で発見した場合には、必ず通報するようになどといったことをしておりますけれども、日々、市内全域をくまなくパトロールすることはなかなか困難でございます。現場写真などを添えまして、通報していただくということは、非常に有効なことだと考えております。  費用対効果ですとか、業務に係る職員の負担、通報を受けてからの担当課への振り分け、また情報発信の利用など、全庁的な利用方法を調査研究いたしまして、検討させていただきたいと思います。 217 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 218 ◯7番(石川和久君) ありがとうございます。私なりに調べさせていただきました。このラインアプリを使ったシステムですが、状況にもよると思うんですけれども、調べたところでは、月1万5,000円から2万円程度、場所、状況によって、もう少し上がる可能性もあります。職員の負担についても、各部局からのパソコンで、そのようなラインにログインすることで、通報内容が、おのおの見られる。  皆さんで、1日に数回チェックし、報告があれば、自分たちの部、課に当てはまれば、その担当課が、各自で対応しているそうです。  土日祝日は多くの報告を受けるそうですが、そこは日直者が担当するそうで、多少、業務が増えることにはなるけれども、非常に助かっているというようなお話も聞いております。  ぜひ市民参加のまちづくりの観点や業務の効率化のためにも、導入を検討していただきたいと思います。  区、自治会からの要望、個人からの要望等の現状を、いろいろと細かくお聞きしましたけれども、一つの考えとして、やはり、土木関係の要望が非常に多いのかなと思います。冒頭で申し上げましたけれども、一つの要望が多いということも、市民のニーズだということも考えられますので、その辺についても、先ほども申し上げましたけれども、要望等をいただいているものに関しては、なるべく早めに解決をしていただきたいと思っております。  そして、政策につながるような建設的な要望、御意見が、今のところは、なかなかないような状況ですけれども、先ほども申し上げましたが、市長の手紙や、それ以外の要望と御意見を伺える体制を、いま一度、見直していただいて、先ほど5,000件と、ちょっとオーバーに言いましたけれども、138件と言わず、1,000件程度でも目指していただいて、その中から、市民の声から政策につながるような市政への反映ができればいいと思っておりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  住みやすい環境づくりについて質問します。  法で定められた焼却施設以外で廃棄物、要はごみを燃やすことを野焼きといい、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で、原則として禁止されております。  野焼きには、地面での直接償却を行う場合だけではなくて、ドラム缶、ブロック囲い、素掘りの穴、適合していない焼却炉での焼却行為なども含まれておりまして、一般家庭でのごみの焼却は、ほとんど野焼きに該当するものと考えられます。
     野焼き禁止の例外とされているものも、もちろんあります。ですが、焼却によって、大量の煙や臭いが発生すれば、近隣の生活環境が一時的に悪化し、近所で草木を燃やしており、煙たいと、苦情などがあります。窓が開けられない、洗濯物に臭いがついて困る、今日もまた洗濯物が干せないのかなと、心配されている奥様方はいらっしゃるんではないでしょうか。そのような苦情の原因となり、住みよい環境とは言えない状況をつくり出してしまいます。  そこでお伺いしますが、市に寄せられている野焼きの苦情件数は、何件ございますでしょうか。 219 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 220 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市に寄せられている野焼きの件数につきまして、平成30年度、24件、令和元年度、22件、令和2年、今年度、10月末現在になりますが、25件という状況でございます。 221 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 222 ◯7番(石川和久君) その苦情に対して、市はどのような対応を行ってきていますでしょうか。 223 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 224 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市のほうに、野焼きによる苦情等の連絡が入った場合には、焼却行為を確認するために、直ちに現場に出向きまして、行為者に対して、行政指導を行っております。  また、火災の危険や悪質な場合等もございますので、そのときには、消防署や警察署と連携をして、指導に当たっているところでございます。 225 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 226 ◯7番(石川和久君) 現在、苦情に対しては、指導をされている。防災行政無線等で流れていることも、私も聞いております。そのような取組をされているわけですけれども、今後、野焼き行為に対する取組、対策が何かあるようでしたら、教えていただけますでしょうか。 227 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 228 ◯経済環境部長(越川 俊君) 野焼きは、廃棄物処理法によりまして、原則禁止されております。  行政指導といたしましては、屋外で廃棄物を燃やす行為は禁止されていることの厳重注意と、廃棄物の適正な処理の仕方、方法を指導しております。  また、行政による指導には、どうしても限界がございますが、違法行為者には、警察の捜査の結果、罰金を科す事例も数件ございます。今後も警察署と連携を図りながら、指導を行っていければと思っています。 229 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 230 ◯7番(石川和久君) ありがとうございます。今後とも、先ほども答弁にございましたけれども、市のできることは限られていると思いますが、対策につながるようにしていただきまして、強化していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  犬のふん害について、現在、散歩時の飼い犬のふんに対しての苦情件数は、何件ございますでしょうか。 231 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 232 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市に寄せられた犬のふんに関する苦情件数でございますが、令和元年度、2件、令和2年度10月末現在、1件となっております。  また、保健所に直接寄せられた苦情件数は、令和元年度、1件、令和2年度10月末現在、1件と伺っております。 233 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 234 ◯7番(石川和久君) 今のお話ですと、やはり苦情の件数というのは、比較的少ないようですが、私の聞いている話や見ている限りだと、市民が迷惑を受けているという話を、私は本当によく聞くんです。  そういった中で、飼い主に適正な飼い方などを示した条例などはありますでしょうか。 235 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 236 ◯経済環境部長(越川 俊君) 動物の適正な飼い方を定めた条例といたしましては、千葉県が制定しました、千葉県動物の愛護及び管理に関する条例が、平成27年4月より施行されております。その中で、動物の所有者等の遵守事項が定められております。  遵守事項には、道路や公園などをふん尿などにより汚損しないよう、必要な措置を講じることとなっております。散歩などを行うときには、犬のふんを持ち帰るための容器を携行していただいて、そのふんを適正に処理することとなっております。 237 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 238 ◯7番(石川和久君) 分かりました。  その苦情に対して、まず、市はどのような対応を行っているのでしょうか。 239 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 240 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市は、飼い犬のふんを持ち帰るよう、啓発用の看板といったものを設置しております。 241 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 242 ◯7番(石川和久君) いろいろと看板を立てて、対策を行っているいうことですけれども、蓮沼海浜公園や成東運動公園及びさんぶの森公園の遊歩道脇など、ふんが多く見られるというような話を伺っております。  まず、このような主立った公園などから、飼い主のさらなる意識向上に向けて、何か対策を検討してみてはどうでしょうか。 243 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 244 ◯経済環境部長(越川 俊君) 公園の管理事務所に確認したところ、現在、各公園においても、犬のふんを持ち帰る啓発看板を設置し、施設の清掃を行い、環境美化に取り組んでおり、今後も、引き続き、公園管理者として、環境美化に努めると伺っております。  また、市内の一部の歩道等においても、不法投棄パトロールを行う際、よく皆様が犬を連れて散歩するような場所を設定いたしまして、不法投棄パトロールを行う際、試験的に重点箇所を定め、その場所でふんを発見した場合、丸で囲みます。発見した日にちと時間等を書き、飼い主に警告をすることにより、飼い主の意識改革を目的といたしました、イエローチョーク作戦という活動がございますので、この活動を展開し、飼い主への意識向上を図りたいと考えております。 245 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 246 ◯7番(石川和久君) ありがとうございます。  今、みんなが気持ちよく散歩されるところは、公園以外にもたくさんあります。そういったところは、先ほど言ったイエローチョーク作戦に、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  蓮沼海浜公園などでも、市外、県外から来られて、お子様を連れて楽しんでいる方が結構多いです。日本一のミニトレインですか。私も乗せていただいております。長く何キロも電車に乗って、景色もよく、空気もよく、大変すばらしい、それこそ、もっと市のPRにつながるんではないかなというようなこともあるんです。  場所によっては、景色はいい、空気もいい。しかし、下を見ると、ふんだらけというようなところも、非常に多くありますので、ぜひ、その辺の……。  これは行政がどうこうというよりも、一部の方……。先ほどの野焼きもそうですけれども、一人一人の意識の問題です。もちろん、マナーを守って、エチケット袋を持たれて、飼われている方は、たくさんいます。そのような方もいます。  お聞きして、いろいろ対策もやっていただけるということですけれども……。本当にそうです。これは市が本当にやることではないと、私は思っております。飼い主がマナーを守ればいいだけなんです。あまりにもひどい状況であれば、市の管理する公園など、ペット禁止もやむを得ないと、私は感じております。  そうならないように、みんなが気持ちよく散歩し、遊べる環境づくりを、ぜひ、いま一度、意識し、心がける必要があります。ぜひ、その一歩を踏み出せるように、市のほうで、御協力していただければと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。  以上で私の質問を終わりにします。ありがとうございました。 247 ◯議長(大川義男君) 以上でさんむ21、石川和久議員の個人質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午前11時53分)              (再開 午後 1時09分) 248 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、公明党、深沢誠議員の個人質問を許します。  深沢議員、御登壇願います。  深沢議員。 249 ◯4番(深沢 誠君) 議席番号4番、公明党の深沢誠です。ただいま議長の許可をいただきましたので、質問をさせていただきます。  はじめに、環境保全について伺います。  昨年の房総半島台風では、上水道が早期に復旧したのに対し、飲用井戸では、暴風によってポンプが破損、または長引く停電によって、ポンプが使用できなかったなど、大変大きな影響がありました。  そうしたことから、上水道に切り替える御家庭がある反面、水道管が埋設されていない地域では、今後も飲用井戸に頼らざるを得ない状況があります。また、上水道の供給地域であっても、本管と自宅が離れていて、自宅まで上水道を通すのに、多額の費用負担が生じるために、やむを得ず、飲用井戸を利用している家庭もあり、状況は様々であります。  地下水は、自然由来や人的由来等の物質によって、汚染される可能性があり、その重要性を踏まえ、環境基本法第16条の規定に基づき、地下水の水質汚濁に係る環境基準28項目が、国において設定されております。  山武市においては、この28項目中13項目について、万一、基準値を超える汚染が判明した場合、住宅の敷地に隣接する道路に上水道の配水管が布設されておらず、地下水のほかに、飲料水の確保が困難である場合を対象に、浄水器の購入費等の一部を補助する、浄水器設置費補助金交付要綱を規定しております。  この要綱は、やむを得ず、飲用井戸を利用する方も、また上水道を利用する方も同様に、安心して飲用できるように支援する、大変よい要綱であると思います。  ただ、現状に即してない部分もございます。現在、飲用井戸も含む水道水の水質検査では、環境基準ではなく、水道法の水質基準によって判定されております。井戸水については、この水質基準は適用されませんが、安心安全確保の観点から、準用されているものでございます。  平成26年、亜硝酸態窒素の毒性評価が定まる中、水道法水質基準の一部が改正され、それまで環境基準や水質基準で、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、トータルとして、1リットル中10ミリグラムの基準値が設けられていたものが、水道法水質基準のみ、これとは別に、亜硝酸態窒素単独で、0.04ミリグラムの基準値が設定されました。  環境基準に準拠して規定された浄水器設置費補助金交付要綱では、当然、対象13項目中に、亜硝酸態窒素単独での項目はありません。つまり、水質検査によって、亜硝酸態窒素が基準値を超えていたとしても、補助金交付要綱の対象外となる矛盾が生じています。  この亜硝酸態窒素については、1リットル中0.04グラムという厳しい基準値を見ても分かるように、健康への影響が非常に大きい物質でございます。  そこで、浄水器設置費補助金交付要綱第2条における環境基準項目を削除し、新たに水道法水質基準を準用した項目のうち、浄水器で基準値以下に浄化でき得る項目について、対象とするよう、要綱を改正するべきと考えますが、見解を伺います。 250 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 251 ◯市長(松下浩明君) 深沢誠議員から、環境保全についてということで御質問をいただきました。  本市では、上水道が整備されていない地域など、生活用水の水源として、地下水に依存されている方がおられます。生活に欠かせない水源の安全性を把握することは、市民生活を確保することと考えますので、水質検査の実施は重要とされております。  このようなことからも、環境保全を視野に入れまして、施策の強化が図られればよいと考えております。  私はそう思っておりますので、あとは、担当部長から答弁をさせていただきたいと思います。 252 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 253 ◯経済環境部長(越川 俊君) それでは、私のほうから要綱の改正についてということで、回答をさせていただきます。  現在の補助金要綱は、議員がおっしゃるとおり、山武市の場合、地下水の水質汚濁に係る環境基準の13項目及び水道法による水質基準の51項目中の2項目を対象項目として、定めております。  今回、議員がおっしゃっているとおり、水質基準の中で、亜硝酸態窒素につきましては、重要な項目と認識しております。今後は、補助金の水質基準項目に亜硝酸態窒素を追加し、併せて、環境基準の項目につきましては、精査して、削除できる項目は削除し、要綱の改正を行ってまいります。 254 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 255 ◯4番(深沢 誠君) 現要綱の環境基準項目に、水質基準の亜硝酸態窒素を加えるという御対応だということでございます。もちろん、それによっても、現在の要綱の不備が解消されるわけでございますので、十分、評価できるものであると考えております。  繰り返しますが、地下水は自然由来や人的由来、そして動物由来の物質や細菌によって、汚染される危険性が常にございます。だからこそ、飲用井戸の衛生確保は、設置者自らが、しっかり実施していただくことはもちろんでございますが、行政においても、地下水の汚染状況を常にモニタリングすることは、責務であると思います。  そこで、市においては、市内地下水の汚染状況のモニタリングについて、どのように実施しているのか伺います。 256 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 257 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市内の地区公民館や集会施設など、34か所で、地下水の水質検査を実施し、水質監視を行っているところでございます。  なお、水質が基準値を超えた場合は、自治会長や区長を通じて、水を採取した場所の近隣の皆様へ、その結果をお知らせさせていただいております。 258 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 259 ◯4番(深沢 誠君) 地下水のほかに、飲料水の確保が困難な地域においては、この水質検査費用を補助する考えはございますでしょうか、伺います。 260 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 261 ◯経済環境部長(越川 俊君) 現在のところは、検査費用に対しての補助金については、考えてございませんが、山武保健所管内の松尾町食品衛生協会の協力で、市内検査業者に、安価で水質検査を実施していただいているところでございます。 262 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 263 ◯4番(深沢 誠君) 浄水器設置費補助金交付要綱については、平成27年第4回定例会において、当時、我が党の議員であった本山英子氏も質問をしております。補助金交付の対象についての質問に、当時の経済環境部長は、相談という言葉を強調されていたことが記録に残っております。  飲用井戸の衛生管理及び水質検査は、第一義的には設置者の責任ですが、市においても、ホームページや広報さんむ、また、区や自治会への回覧において、水質検査実施を含む、適正管理を呼びかけ、水質検査の結果に不安を感じたら、担当課にすぐ相談するよう、さらに周知を徹底していくべきと考えます。  その上で、現執行部におかれましても、相談者に対して、懇切丁寧な対応を要望いたします。  次に、行政施策についてお伺いいたします。  介護保険では、65歳からは医療保険で納めていた介護分の保険料を単独の介護保険料として納めます。  はじめに、保険料の納め方について伺います。 264 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 265 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 納付方法でございますが、2つの方法がございます。  1つ目は、年金天引きによる特別徴収による納付となります。年金額が年額18万円以上の方は、特別徴収となります。  2つ目は、普通徴収でございます。こちらは納付書や口座振替により納付する方法となります。 266 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。
    267 ◯4番(深沢 誠君) それでは、この特別徴収と普通徴収、それぞれの対象人数を伺います。 268 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 269 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 人数でございますが、本年11月現在、特別徴収が1万5,821人、普通徴収が2,292人でございます。 270 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 271 ◯4番(深沢 誠君) 医療保険で介護分の保険料を口座振替で納めていた方たちが、65歳から普通徴収の対象者となられたとき、引き続き、口座振替を利用するには、自身で、指定の金融機関に出向き、手続をしなくてはなりません。  市民からも、他の市税同様に、はがきでの口座振替申込みができないかとのお声を受け、要望しておりましたが、現在の進捗状況をお伺いいたします。 272 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 273 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 申込みはがきによる口座振替の手続については、コロナ禍で、金融機関に出向くことがなく、簡易に手続を行うことができることから、今年度、被保険者の保険料納付の利便性向上のため、導入に向け、取り組んでまいりました。  進捗状況といたしましては、各金融機関等との協議が終了し、印刷業務の発注に向けて、準備を進めているところでございます。令和3年1月には、申込みはがきによる手続について対応できる予定でございます。  なお、申込みはがきは、高齢者福祉課や各出張所の窓口で配布のほか、当初納付書及び年度途中で、65歳となる被保険者の納付書に同封し、はがきによる口座振替について、積極的に周知してまいるところでございます。 274 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 275 ◯4番(深沢 誠君) 前向きに御対応いただきました。  次に、狂犬病予防注射について伺います。  来年度の狂犬病予防注射については、個別方式と集合方式、どちらで実施する予定か、伺います。 276 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 277 ◯経済環境部長(越川 俊君) 狂犬病の予防集合注射の実施は、山武地域獣医師会、山武保健所及び山武保健所管内の市町で構成する山武保健所管内狂犬病予防連絡協議会で、判断しております。  現時点では、コロナウイルス感染拡大になることのないよう、十分配慮し、集合注射を開催する予定でおりますが、今後、コロナ禍の影響を踏まえ、協議会において、判断することになります。  また、個別の注射においても、従来どおり接種していただくことも可能ではございます。 278 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 279 ◯4番(深沢 誠君) コロナウイルス感染症予防のため、新しい生活様式を考えていかなければならない状況の中、狂犬病予防の集合注射のやり方について、見直す時期ではないかと考えています。  その中で、狂犬病予防注射の個人接種における手続の簡素化が必要であると思いますが、見解を伺います。 280 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 281 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今年度は、コロナ禍の影響によりまして、狂犬病の予防集団注射は行えず、個別での予防注射を実施していただいたところでございます。  その際の手続の簡素化については、必要性を感じております。現在、手続の簡素化といたしまして、千葉県獣医師会と予防接種を行った動物病院での注射済証の交付についての委託事務を協議しているところでございます。  ですが、協議中に分かったことでございますが、千葉県獣医師会との委託を行った際、注射済証の交付ができる動物病院は、千葉県獣医師会に加盟されている動物病院に限られております。  なお、山武保健所管内に動物病院は16病院ございますが、このうち11病院が県獣医師会に加盟されており、5病院は加盟されておりません。そういった中で、県獣医師会に加盟されてない動物病院への委託方法などを精査し、千葉県獣医師会と山武保健所管内の山武地域獣医師会と協議し、簡素化に向けて進めてまいります。 282 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 283 ◯4番(深沢 誠君) 時に、行政手続は煩雑になりがちでございます。今後、ICTの活用やスマートシティー化を推進することによって、利便性を向上させることも、新しい生活様式を支える有効な手段になると考えます。  それでは、公共施設について伺います。  松尾交流センターの洗心館の利活用状況については、先ほど萩原議員の質問の答弁と重複するために、ここでは割愛をさせていただきます。  山武市の公共施設については、山武市公共施設等総合管理計画において、総合的に分析されております。来年度以降も厳しい財政状況が見込まれる中、複合化や統廃合等によって、規模及び配置の最適化を図ることが重要であることは間違いありません。それと同時に、市民ニーズを踏まえ、今後の人づくり、まちづくりにどれだけ貢献し、公共施設としての価値を創造していけるかについても、議論していくべきと考えます。  松尾交流センター洗心館は、松尾公民館松尾にぎわい処、学童クラブの3つの構成からなっております。そのうち、にぎわい処では、ききょうの里や食事コーナーの撤退後、確たる利用計画もないまま、一部は公営塾として利用されているようでございます。  そこで、この洗心館を、公営塾と学童クラブを含む、青少年プラザとして利活用することを提案いたします。  この青少年プラザは、松戸市では、中高生が自由に利用できる安心安全な居場所として、市内3か所に開設されております。市から委託されたNPOが運営しており、学生ボランティアやカウンセラーが常駐し、相談したり、おしゃべりしたり、ボードゲームで遊んだり、のんびりしたり、勉強したり、イベントに参加したり、また、中高生世代の皆さんが、フリーに利用できる空間でございます。  また、この居場所づくりが、ひきこもり防止への支援になればとの思いの中で運営されており、松戸市では好評を博しているそうでございます。  松尾交流センター洗心館は、松尾駅に近く、成東駅から1駅、松尾駅からは山武地域の元気館行きの基幹バスもございます。  ダンススタジオは、高齢者も多く利用されており、若者も高齢者も集い合える施設は、ある意味、にぎわい創出と言えるのではないかと考えます。  現在の公民館やにぎわい処を青少年プラザとして利活用するには、公民館条例や松尾にぎわい処条例の改正が必要です。それでも、社会的なニーズに応え、魅力ある地域づくりのために、青少年プラザ開設を推進すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 284 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 285 ◯総務部長(石橋和記君) 松尾交流センター洗心館全体での活用方法としての御提案でございますが、現在、利用用途が定まっておりません松尾にぎわい処の利活用案として、検討を進めながら、施設全体としての活用を、施設を所管する担当部署間で、また考えてまいりたいと思います。 286 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 287 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  それでは、最後に、一言だけ申し上げさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症、3度の拡大局面に、市民の皆様も大変不安の中で生活されていることと思います。昨年の災害や今回の感染症拡大が、私たちに問いかけていることは、他者を思いやり、皆が助け合う社会をどう構築するのかということだと思っております。全ての政策は、そのためにある、そのためにあるべきと確信しております。  地元で生まれ育った方たちも、移住してこられた方たちも、そして外国人の方々も、皆が思いやり、助け合う地域社会が実現できたら、私たちの魅力度ランキングは、間違いなく、トップでございます。  以上で私の質問を終わります。 288 ◯議長(大川義男君) 以上で公明党、深沢誠議員の個人質問を終わります。  次に、公明党、市川陽子議員の個人質問を許します。  市川議員、御登壇願います。  市川議員。 289 ◯13番(市川陽子君) 議席番号13番、公明党の市川陽子です。ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問を行います。  新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中にあって、市民の生命と財産を守る、防災減災事業や、少子高齢化、人口減少に対応した全世代型社会保障制度の構築と、多くの政策を進めていかなければなりません。  しかし、財政運営に当たり、市町村合併による特例措置の終了や、今後、経済状況の低迷が懸念されます。そこで、様々な問題が山積しておりますが、市長及び担当部局の明快な答弁を強く求めます。  項目1の福祉施策の健康増進について伺います。  はじめに、コロナ禍において、担当部局の市民の健康や高齢者への工夫と対応に、心から敬意を表したいと思います。  さて、新型コロナウイルス感染拡大は、第2波の収束を待たずに、第3波を迎え、また、季節性のインフルエンザの同時流行も懸念されています。  本市は、本年10月15日に、大塚製薬株式会社と6つの項目を盛り込んだ山武市民の健康増進等に関する包括連携協定を締結しました。そこで、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、本年度の特定健康診査、後期高齢者健康診査、がん検診等を、個別検査で実施されましたが、各健診の進捗状況を伺います。 290 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 291 ◯市民部長(田上和弘君) 今年度の特定健康診査及び後期高齢者健康診査につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、集団で行う健診は中止をさせていただきました。  しかしながら、健康意識が高まりつつある被保険者の健診機会を確保するため、市の指定する医療機関で行う個別健診については、8月3日から始め、来年3月31日まで実施します。  なお、実施に当たり、被保険者の受入れ体制も含め、コロナ禍における医療機関の負担増を回避するため、今年度は、市内医療機関などの協力を得て、昨年までの4医療機関から、市内15の医療機関及び市外1健診センターの合計16の医療機関まで増やし、実施しております。  受診者数の状況でございますが、10月末現在で、特定健康診査154人、後期高齢者健康診査67人で、合計221人の方が受診されています。 292 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 293 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今年度の集団がん検診でございますが、特定健診と同様に中止させていただいております。  対象となる今年度の申込み者と、昨年度の受診者に対しまして、個別通知で中止のお知らせと、併せて、個別検診や人間ドック等の勧奨を行っているところです。  また、従来から実施しております、乳がん、子宮がん、大腸がんの個別検診に加えて、今年度新たな取組として、胃がん検診、歯周病検診の個別検診を拡大し、胃がん検診は、2医療機関、歯周病検診は、市内14歯科診療所で受診できる体制を整え、実施しております。  今年度のがん検診の申込み者数は、10月末現在で、胃がん検診が85人、大腸がん検診が677人、乳がん検診が550人、子宮がん検診が433人、歯周病検診の受診者数は65人でございます。 294 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 295 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  また、指定医療機関で行う個別健診を実施している中、市の施設で行う個別健診を完全予約制で、このたび、初めて、11月2日から30日の間、市民が直接、コールセンターに申し込む取組を行ったが、現在の進捗状況をお聞かせください。 296 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 297 ◯市民部長(田上和弘君) 市の公共施設で行う個別健診は、新型コロナウイルス感染症対策で、3密を避けるため、30分ごとの定員制で、1日120人を定員として、年明けの1月6日から30日までの全20日間の日程で実施する予定でございます。  また、申込み方法につきましては、先ほど議員からありましたように、11月の2日から30日まで、予約専用コールセンターを設け、受付を実施しました。その結果、30日の終了時点で、定員2,400人に対し、1,954人の予約を受け付けております。  今回、完全予約制による健診の実施としたために、予約受付初日からコールセンターに予約の電話が集中し、不通の状態が数時間続くなど、受付体制に課題を残しました。 298 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 299 ◯13番(市川陽子君) 私も受付の初日が一番どうなのかなと心配でもありました。  また、コロナ禍の収束が見通せない中、来年度の各健診の対応について、具体的にお聞かせください。 300 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 301 ◯市民部長(田上和弘君) 来年度の特定健康診査等の実施につきましては、今なお新型コロナウイルス感染症の収束が見えない状況ですので、同感染症対策に配慮した上で、健診体制の充実を図っていく予定でございます。  まず、各医療機関で行う個別健診につきましては、通い慣れた医療機関での受診を希望する被保険者のニーズも踏まえつつ、コロナ禍における医療機関の負担も十分考慮し、今年度同様に実施していきたいと考えてございます。  次に、今年度実施します市の公共施設で行う個人健診は、来年度、内容を変更して、従来の胃がん・結核検診、肝炎ウイルス検診と合わせた複合検診として、集団方式により、完全予約制で実施をする計画でおります。  なお、今回、課題となった予約対策につきましては、込み合う時期は、回線の増設やオペレーターの増員など、委託事業者と調整し、受付体制の改善を図り、実施していきたいと考えております。  また、健診人数は、今年度以上の受診枠の確保に努め、実施時期につきましても、冬場の健診は、インフルエンザ等の他の感染症も懸念されることから、例年実施しております7月頃に健診ができるよう、調整を図っていきたいと考えております。  実施に向けて、医療機関をはじめ、関係各課や健診機関と十分に協議、連携し、被保険者の皆様が安心して受診できるよう、改善を図りながら、新しい健診体制の構築に取り組んでまいりたいと思います。 302 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 303 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 来年度、令和3年度の集団がん検診でございますが、来年1月に実施いたします特定健診の実施結果を踏まえ、3密を回避するなど、感染症対策を行い、完全予約制で実施する予定でございます。  集団がん検診については、例年実施している6月に胃がん、大腸がん検診、7月、8月に特定健診と同時実施で、肺がん、肝炎ウイルス検診、8月、9月に乳がん、子宮がん検診、新たに10月に肺がん検診を実施する予定で調整をしているところでございます。  感染症対策のため、検診日数を増やし、予約受付体制を整備するなど、受診しやすい検診体制を整えていきたいと考えております。 304 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 305 ◯市民部長(田上和弘君) 先ほど、従前の胃がん検診と結核検診というふうに申しましたけれども、従前の肺がん検診の誤りでしたので、訂正して、おわびします。 306 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 307 ◯13番(市川陽子君) 今回、コロナ禍での健診を開催してくれて、本当によかったという、市民の声もあります。  そこで、コロナ禍の変動にもよると思いますけれども、周知徹底を望みますので、よろしくお願いいたします。  次に、2点目の健康予防について伺います。  健康ポイント制については、予防対策として、先進地を取り上げてきました。やはり、第3波が到来する中、健康づくりポイント事業を取り組むに当たって、3密を避けなければならないため、担当課も大変に危惧されていると思います。  そこで、前回の答弁の中に、関係各課と関係団体と協議を進めていくとありましたが、現在の状況を伺います。 308 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 309 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 山武市第3次健康増進計画においては、令和4年度に健康ポイント事業を開始する予定でございます。今年度中に関係各課や関係団体等の協議を始めたいと考えております。 310 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 311 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。
     次に、2020年版厚生労働白書に、平成元年の1989年から、高齢者がピークに近づく2040年までの約50年間の変容の推計を含めて紹介されました。  高齢者数は人口12.1%から35.3%に増える一方、出生数は40.8%減少し、40年に65歳の人が、90歳まで生きる確率は、男性42%、女性68%と、長寿命化が一層進むと予測され、人生100年時代がより身近になるとも言われております。  市の高齢化率は、令和2年10月末現在で35.2%、1万7,755人と聞いています。  先日、脳トレ健康体操教室に参加しました。頭を使い、足を前後左右に動かすトレーニングです。参加者の高齢者の皆様が3密を考え、コミュニケーションを図り、生き生きと取り組んでいました。元気な高齢者の方を守り、元気な高齢者の方に、地域の方を守っていただく体制に、市民が自主的に取り組める機会と身近な居場所づくりが必須です。  そこで、健康づくり計画のスケジュールを前進させていくべきと思いますが、その方向性を伺います。 312 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 313 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今年度中に関係各課や関係団体等の協議を開始し、令和3年度中には、ポイントの収集方法、付与方法、ポイント交換の景品、事業の周知方法を決定して、予算化し、令和4年度から事業を開始したいと考えております。 314 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 315 ◯13番(市川陽子君) では、そこで、市長は公約にも掲げ、第2次山武市総合計画に健康づくりを盛り込んでいます。健康ポイント制度を取り入れた健康増進に力を入れていくと話されています。  収束を待つのではなく、早急に各関係機関との連携強化を進め、若い人も、使い勝手がよく、高齢者の方も、健康づくりや社会参加に積極的に取り組める環境整備が重要です。  市長の見解をお聞かせください。 316 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 317 ◯市長(松下浩明君) 市川議員からの質問にお答えをさせていただきます。  山武市は、ブルーフラッグやゼロカーボンといった、環境面に力を入れて、まちづくりをしていこうという方向性を示させていただき、皆様方に御了解いただいて、今、進んでまいりました。  それは当然実施していきますが、これからまた、健康ということが、やはり人生100年という中で、非常に大事なキーワードということと、私は思っております。健康ポイントを通して、そういう健康に対する理解を深めていただきたいということは、私どもの考えでございます。  健康ポイントについては、健康づくりの行動に対して、ポイントを付与して、個人の予防、また健康づくりに向けたインセンティブを提供する取組の強化が、国において、もう推進されておりまして、山武市においても、市民一人一人が主体的、継続的に健康づくりに取り組むことができるように、山武市第3次健康増進計画の具体的施策に位置づけられております。  私の公約でもございますけれども、健康ウォーキングのまちさんむということは、唱えさせていただきました。これはやはり大事なことであると思いましたので、それを、健康ポイント事業を、そういう形で進めさせていただきたいと思っております。  多くの市民の皆様に、この事業も知っていただいて、個人で楽しく、無理なく健康づくりに取り組んでいただけますよう、関係機関と連携をして、健康ポイントを推進してまいりたいと思っております。 318 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 319 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。市長を中心に取り組めたら、最高ではないでしょうか。  開催している先進地を確認させていただきましたが、人口が近いところで、館山市では、平成29年4月から施行で、ポイント内容は、健診ポイント、イベントポイント、習慣ポイントと、参加を工夫しております。9割以上の方が健康の維持、継続につながったということを聞いております。市も先進地を参考に、健康予防施策につなげていただきますよう強く望みます。  次に、3点目に、緊急通報ネットワークについて伺います。  現在、65歳以上の独り暮らしの高齢者等を対象に、立山あんしん24を活用し、緊急通報の対応を行っている事業と認識しております。  2019年第4回定例会では、見守り機能の強化を図るために、駆けつけサービス等を追加した機器の導入を予定しておりますと答弁がありましたが、コロナ禍の中、高齢者の見守り機能はとても重要で、また、地域の協力員の負担軽減にもつながる取組でもあります。  導入状況をお聞かせください。 320 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 321 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 緊急通報装置の貸出しに際しましては、緊急時に対応していただく親族等の協力員の届出が必要でございますが、昨今、住民同士のつながりが希薄となり、協力員の確保が難しい方が増えております。  このため、民生委員が地域福祉の担い手となり、緊急対応に努めていただいておりますが、特に休日、夜間等での対応で、大変な御負担をおかけしていることが現状でございます。  今般、市では、民生委員の皆様の御負担軽減と御高齢の方の見守りの強化を図るべく、警備員が駆けつけるサービスを、令和3年1月1日より開始し、市民サービスの向上に努めることとしております。 322 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 323 ◯13番(市川陽子君) 令和3年1月というところですけど、この導入に当たっての対応をお聞かせください。 324 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 325 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 本年10月末現在、このサービスの利用者は399名でございます。  今後、利用者に対し、駆けつけサービスの開始案内と仕組みなどの説明文書を送付する予定でございます。  また、民生委員に対しても、同様の文書を送付するとともに、各地区の民生委員連絡協議会等で周知に努めてまいります。 326 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 327 ◯13番(市川陽子君) では、本年度の予算は970万4,000円と、そのほかの介護保険特別会計分554万9,000円を計上されておりますが、駆けつけサービスを利用する場合の負担金を伺います。 328 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 329 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 個人負担金については、本来、受益者負担として、応分の御負担をいただくことが適当と考えております。  しかし、現在、コロナ禍での状況もございまして、高齢者の見守りを強化すべき状況でございますので、現段階では、負担金の徴収を行わないこととしております。 330 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 331 ◯13番(市川陽子君) コロナ禍では、私も大変心配したんですが、こういう対応がしっかりできればいいなということで、よろしくお願いいたします。  提案ですけれども、最近、高齢者の方も、固定電話からスマートフォンに変わりつつあります。実際に使用する際に課題となると思います。今後の選択肢として、スマートフォンを活用した取組を、ここで要望しておきます。  では、項目2の、行政施策の1点目に、窓口ワンストップサービスについて伺います。  市内外の方が、本庁に訪問した際、一目で見て、自分の目的、相談したい窓口が分かりやすいようにと質問した経緯もありますが、はじめに、コロナ禍の中、特に市民の利便性につながる窓口のサービスとして、現在の取組状況をお聞かせください。 332 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 333 ◯市民部長(田上和弘君) まず、令和2年1月に、戸籍住民窓口と国民健康保険後期高齢者医療、国民年金の窓口に、窓口番号案内システムを導入いたしました。このシステムは、番号案内があることにより、来庁した方が安心してお待ちいただけるように設置したものでございます。  また、待ち時間を快適に過ごしていただくために、待合スペースに大型モニターを設置し、窓口番号の案内のほか、市政情報、ニュース、天気予報などを放映しています。これらを設置したことにより、窓口の混雑時にも、受付の状況や順番が明確になるなど、混雑緩和とスムーズな案内、待ち時間の快適化につながっています。  また、各課のカウンターの上部に、番号と課名、一部の課でありますが、業務内容を表示し、来庁者に案内をしております。  そのほか、コロナ禍の窓口対応といたしましては、アクリル板の設置はもとより、待合スペースなどの椅子の間隔を空け、3密を避ける対応も取っております。 334 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 335 ◯13番(市川陽子君) 電子版はとてもよかったなと思っております。  そういう意味では、高齢者や障害者等の方が、手続をする際に、窓口を転々としなくてはなりません。以前、足の不自由な方が、庁舎に福祉関係への申請に来た際、庁舎入り口にスロープが設置されているけれど、歩くのに時間がかかるとの声がありました。  市の窓口ワンストップサービスの一環としての対応を伺います。 336 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 337 ◯市民部長(田上和弘君) ワンストップサービスにつきましては、1か所で全てができる対応については、できておりませんが、適切に窓口を案内するよう心がけ、対応しておりまして、状況に応じましては、職員が窓口に移動しまして、応対するようにしてございます。 338 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 339 ◯13番(市川陽子君) やはり保健福祉部の近いところにも、駐車場前にスロープが設置されていることを丁寧にお伝えいただければと思います。  先ほどの窓口に関しては、せめて安価なものでも、分かりやすい窓口表示板の設置を行ってはいかがでしょうか。 340 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 341 ◯市民部長(田上和弘君) 御意見をいただいたように、窓口表示につきましては、今でも一部の部署ではありますが、係名や業務内容などを表示しているところもありますので、それらを参考に、分かりやすい窓口表示などを検討していきたいと思います。 342 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 343 ◯13番(市川陽子君) 次に、家族が亡くなられた後の御遺族が必要な手続を行う際、窓口サービスの対応を伺います。 344 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 345 ◯市民部長(田上和弘君) 現在、死亡届の提出にあたっては、葬儀業者の方が行うことがほとんどでございまして、埋火葬許可証などは、その業者の方へお渡ししています。  併せて、その際、国民健康保険や国民年金など、亡くなられた際に必要な手続などの案内チラシについても、御家族の方にお渡しいただけるよう、お願いをしているところでございます。  窓口に直接相談にいらした方につきましては、相談内容を確認し、各課へ御案内をしているところでございます。 346 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 347 ◯13番(市川陽子君) 市民部で配っていただいて、今まで丁寧にやってくださっていると思います。このようなものでございます。  その中で、調べたところ、市で対応していない点として、先進地の大阪府摂津市では、死亡届だけでなく、国民健康保険や年金などに関する手続が必要となることを踏まえて、必要な書類や担当課の一覧、市役所の案内図を記載し、数字が振られており、どの手続がどこで行えるのか、一目瞭然となっています。  また、市役所以外で行う手続の一覧に、QRコードが記載されております。このような感じなんですけれども、スマートフォンなどで読み取れば、問合せサイトにスムーズにアクセスできます。  このような遺族の負担を軽減する『おくやみハンドブック』を導入してはいかがでしょうか。 348 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 349 ◯市民部長(田上和弘君) 御提案ありがとうございます。  そのようなハンドブックにつきましては、先日、情報がありまして、調査をしているところでございますが、多くの部署が関係するため、御提案をいただいた内容や掲載情報、また、経費などを含め、研究しまして、導入を進めていきたいと思います。よろしくお願いします。 350 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 351 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  『おくやみハンドブック』を導入することで、職員と利用者の双方向の負担軽減と効率化につながるとも言われています。  次に、2点目の住居支援の強化について伺います。  住まいは生活の重要な基盤であり、全世帯型社会保障の基盤です。しかしながら、空き家等が増える一方で、高齢者、障害者、低所得者、独り親家庭など、住居確保に配慮が必要な人は増え、頻発する災害による被災者への対応も急務です。  また、新型コロナウイルスの影響が長期化する中、家賃の支払いに悩む人が急増しており、住まいと暮らしの安心を確保する住居支援の強化は待ったなしの課題だと考えます。  そこで、コロナ禍において、全国的に生活困窮者自立支援制度における住居確保給付金の利用が爆発的に増えていますが、本市における申請件数並びに支給決定件数、また、前年と比べて、どの程度増えているのか、お伺いします。 352 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 353 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 住居確保給付金の本年度の状況でございますが、10月末現在、申請及び交付決定件数はともに29件、給付決定総額が564万4,200円となっております。  昨年度では、申請及び交付決定件数が1件、給付決定総額が9万円でしたので、本年度については、皆増に近い状況でございます。 354 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 355 ◯13番(市川陽子君) 御存じのとおり、住宅確保給付金は、最大9か月まで支給されます。つまり、コロナ禍で、対象拡大がなされた4月以降に支給を開始した方々は、年末年始には支給期限が切れ、路頭に迷うのではと懸念されております。  支給期間終了後に、引き続き支援が必要な方は確実にいます。こうした方が住まいを失わないように、就労支援の強化等を通じた経済的自立支援、家賃の安価な住宅への住み替えの推進、市営住宅の積極的な活用、生活保護の受給など、本人や家族のニーズや状況に応じた、きめ細やかな支援が必要と考えますが、伺います。 356 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 357 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 住居確保給付金を受けた方については、生活を回復させるために、生活就労相談室で、継続して、相談を受けております。これにより、先ほど回答させていただきました、交付決定件数29件のうち、12件が、就業機会の回復等により、終了することができ、支給期限切れによる終了はない状況でございますが、現在も、給付が継続されている件数は、17件でございます。  市としても、受給者の方が、支給期限切れにより、生活が成り立たなくなることがないよう、支給期間中の収入回復を基本に、個々の状況を相談により確認し、状況に応じて、適正な支援を行ってまいりたいと考えております。 358 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 359 ◯13番(市川陽子君) では、現在の都市整備課で対応している市の空き家状況は、活用できる段階ではないと理解しておりますが、市営住宅の空き状況等、今後の方向性を伺います。 360 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 361 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 市営住宅は、白幡住宅、和田住宅、上町住宅、桔梗台住宅の4団地、合計153戸で構成されており、そのうち、現在、空室となっているのは、和田住宅で1戸、上町住宅で2戸、桔梗台住宅で1戸となっており、これらの空室は、来月に公募する予定となっております。  また、市営住宅の今後の方向性ですが、生活困窮者の市営住宅の供給については、一定水準の質が確保された住宅の供給を図るため、山武市の住宅事情を踏まえ、民間賃貸住宅との適切な役割分担を図っていく考えです。  市営住宅については、今後の長期的な施設管理運営について、現在、山武市公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の策定に向けて進めており、この計画において、既存の市営住宅の維持・再整備等の方向性について、定めていくこととしております。 362 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 363 ◯13番(市川陽子君) やはり、支給期間終了後、市営住宅等に移る、生活保護を受給するといった選択肢がありますが、市営住宅という選択肢は極めて限定的です。  そこで、平成29年4月26日公布で、10月25日から施行された住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給促進に関する法律で、新たな住宅セーフティネット制度もあります。県に登録されているセーフティネットは、国と地方自治体による経済的支援をする枠組みとなっております。
     そういった観点から、セーフティネットを活用すべきと思いますが、考えを伺います。 364 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 365 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 生活困窮者の住宅確保については、引き続き、市営住宅の公募について、適切な情報提供をするとともに、セーフティネット住宅の登録先である県と連携を図りながら、情報提供に努めていきたいと考えております。 366 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 367 ◯13番(市川陽子君) また、来年度予算に関する厚生労働省の概算要求には、今年度補正予算に措置された生活困窮者等への住まい確保定着支援が盛り込まれております。  コロナ禍で、家賃が払えない等の住まいに不安を抱えている方は、住まいだけでなく、複雑な課題やリスクを抱えているケースが少なくありません。こうした方々の誰一人置き去りにすることなく、支援していくために、包括的な支援体制が必要です。  来年4月から改正社会福祉法が施行となり、いわゆる「断らない相談支援」を具体化するための重層的な支援体制整備事業が始まります。  本市においても、速やかに取り組んでいただきたいと思いますが、市長の見解を伺います。 368 ◯議長(大川義男君) 市長。 369 ◯市長(松下浩明君) コロナ禍で、大変な思いをしている生活困窮者の方々に対し、市といたしましても、議員おっしゃるとおり、取り残しをしない決意を持って取り組んでまいりたいと思っております。  現在の対応も、個々の状況を聞き、複合的な課題を抱えている方には、庁内関係部署等によります支援を、調整会議や社会福祉協議会やハローワーク等の外部機関とも連携をして、行っております。  今後も国の政策を視野に入れながら、できる限りの有効な手法を提供することで、生活困窮から脱却するための支援をしていきたいと考えております。 370 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 371 ◯13番(市川陽子君) ぜひ、横のつながりを充実していただければと思います。  今後市の経済運営を行っていく中で、重要な課題でもあります。究極の際は、市民の生活を守っていく手段として、様々に活用し、保健福祉部と都市整備課のマッチングでできる施策との思いで、今回、取り上げさせていただきました。  最後に、項目3の公共交通の基幹バスの利便性について伺います。  乗合タクシーは高齢者や身体弱者等の声を受けて、私たち公明党は何度も訴え、公共交通機関の利便性を捉え、担当部局の努力と市民の皆さんの理解と協力の下、エリアごとに運行が施行されたと認識しております。  今後、超高齢化社会を見据えた総合的な公共交通の構築として、地域を超えた医療機関、公的機関への乗り入れを訴えております。そこで、実施スケジュールは、令和元年度及び令和2年度を検討期間として、地域外対象施設の選定及び賃金の検討を行い、令和3年度から令和5年度までの実証実験の予定とお聞きしています。  また、基幹バスについては、ルートの見直しをかけながら運行されております。今後、基幹バス車両への非接触方式の交通系IC読取装置の設置を盛り込まれておりますが、進捗状況を、地域公共交通活性化協議会の会長でもある副市長に伺います。 372 ◯議長(大川義男君) 副市長、御登壇願います。 373 ◯副市長(寺澤毅彦君) 公共交通に関します御質問をいただきまして、ありがとうございます。  まず、地域公共交通活性化協議会でございますが、この協議会は、市内の旅客自動車運送事業者、あるいは市内の利用者、そして市内の交通関係機関等に関する関係機関の方を集めて、合計24名の方が委員となっている会議でございます。  平成31年3月に、地域公共交通網形成計画を策定しておりまして、公共交通網の維持、拡大、利用促進といいました課題を達成するための取組を現在進めております。  基幹バスでは、運行改善、鉄道との乗り継ぎ改善、定時性の確保を中心に検討してきております。  主な事業では、蓮沼循環バスが、令和3年9月末日で運行を終了することから、10月以降に、仮称ではございますが、蓮沼松尾循環線の実証実験運行を予定しております。  また、今定例会に、交通系ICカードの読取装置の設置に係る補正予算を要求させていただいております。これは、市民からの要望の声も多く、定時性への寄与、運転士の負担軽減、感染症の予防対策等としても有効と考えておりまして、令和3年4月からの運用を予定してございます。  次に、乗合タクシーでございますが、本事業では地域外運行への対応、予約の取りやすさの向上、運行効率の向上を中心に検討しております。  主な事業では、地域外運行の実証実験を計画しております。  現在は、市役所本庁舎とさんむ医療センターのみが対応しておりますが、今回は、交通結節点にありますJRの3駅や、あららぎ館などの地域の拠点を対象施設に加えるものでございます。  いずれにいたしましても、これらの令和3年度において計画しております実証実験を基にいたしまして、今後の公共交通の在り方を検討してまいりたいと思います。 374 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 375 ◯13番(市川陽子君) ただいま、副市長から基幹バス等の方向性もお聞きしましたので、これは割愛させていただきます。  次に、当時、各コミュニティの拠点として、山武地域、成東地域、松尾・蓮沼地域と、エリアごとに基幹バスの停留所が設置されました。しかし、成東総合運動公園がある南郷地域には、なぜ、基幹バスが検討されなかったのか、その経緯が分かりましたら、お聞かせください。 376 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 377 ◯総務部長(石橋和記君) 現在の基幹バスの運行ルートとダイヤにつきましては、各地域の拠点を結びつつ、通勤・通学や鉄道との接続時間などを考慮しながら運行してきたものでございます。  南郷地区にございます成東総合運動公園は、市の重要な拠点ではございますので、実証実験やルートの見直しの際にも検討してまいりましたが、各地域の拠点をバランスよく取り入れつつ、運行ダイヤを編成する上では、乗り入れが難しかったものでございます。 378 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 379 ◯13番(市川陽子君) 成東総合運動公園は、立派な陸上競技場や、またウォーキングコースも、新たに整備され、野球場、テニスコート、またグランドゴルフ等も、市内外の大勢の方が活用されております。  地域住民からも、この運動公園に基幹バスの停留所があれば、親や家族の送迎がなくても活用できると、大きな支援とも考えられます。  既に高齢化率が35.2%で、今後、運転免許証を返納する方も増加傾向にあるなど、公共交通の利用ニーズが大きく変わることが予測されます。先日、高齢者の皆様からも公共交通機関を活用し、いろいろな地域での事業の開催に参加したいとの意欲とともに期待の声もありました。  様々な兼ね合いがあると思いますが、市の将来の公共交通の大綱を見据え、市民の利便性と生きる力にも直結することも踏まえ、基幹バス等の取組を見直しながら、進めていくべきではないでしょうか。再度、今後の課題と方向性を伺います。 380 ◯議長(大川義男君) 市長。 381 ◯市長(松下浩明君) 今後の主な課題と方向性などについて、お答えを申し上げさせていただきます。  まず、財政上の課題といたしましては、令和2年度の公共交通事業に関します当初予算は、約1億2,800万円でございます。これは近隣市と比べましても、高い水準にございまして、予算をこれ以上、拡充していくことは難しい状況にございます。  次に、社会的課題として、高齢化社会の進展がございまして、本市ではその傾向が顕著であります。これは交通弱者の増加を意味しておりまして、高齢者の移動手段の確保は、これまで以上に大きな課題として考えております。  次に、基幹バスの現在の運行ルートには、一定の利用者がおりますので、大幅な変更は難しいと考えておりますが、議員からの要望、南郷地域、成東総合運動公園ほか、市民からの要望を取り入れまして、運行ルートを検証してまいりたいと考えております。  いずれにしましても、持続可能な公共交通網の形成に取り組んでまいりたいと考えております。ありがとうございます。 382 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 383 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  成東総合運動公園の利活用は、健康促進と医療費削減にもつながります。ぜひ、平等な利便性の計画が遂行できることを強く望みまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 384 ◯議長(大川義男君) 以上で公明党、市川陽子議員の個人質問を終わります。  以上で、本日予定した一般質問は終了いたしました。  次の会議は、明日、12月4日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 2時14分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...